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日本では2021年2月17日からファイザー製のコロナウイルスのワクチンの接種が始まりましたが、香港でも政府が「科興控股生物技術(Sinovac Biotech)」という北京に本社を置く会社が開発したワクチンを緊急承認。2月26日から接種が始まることになりました。
香港国際空港に届いたワクチン(写真提供:キャセイパシフィック航空)
すべて無料で適用年齢は18歳以上で、2回の接種が必要で1回目と2回目の間は28日間の間隔を置かなければいけません。1回当たり0.5ミリリットルの筋肉注射です。接種は日本と同様に医療従事者から始まります。60歳以上、老人ホーム・障がい者ケアホームの入居者とスタッフ、公共サービスの維持に必要な公務員、境界超える運送業者と出入境関係者が優先的に受けられます。接種場所は香港内29ヵ所にある社區疫苗接種中心(Community Vaccination Centres)、医院管理局(Hospital Authority)管理下にある普通科、1500ヵ所にある診療所、老人ホームなどの4つです。
予約は23日から始まっていて、専用アプリか専用ウェブサイトで行います。サイトに行って名前、生年月日、ID番号を登録。そのあと、1回目の接種場所と時間と2回目の場所だけ決めます。予約を完了すると政府からスマホに予約についての通知が届きます。あとは、現場にいって所定の手続きを行ってワクチンを打ちます。ワクチンを打ったあと、医療関係者から1回目を打ったという記録した紙をもらいます。これは2回目の接種に必要なものです。あとは副反応をみるため別室で30分待機して、何もなければ2回目の時間を予約をして終わりとなります。2回目は1回目とほぼ同じプロセスを取ります。
香港政府はほかにも、上海の復星医薬(Fosun Pharma)とドイツのビオンテックとイギリスのアストラゼネカとオックスフォードが開発したワクチンとも契約。今回のシノバックと合わせて計2250万回分のワクチンを確保しています。ワクチンは新型コロナウイルス対策のゲームチェンジャーとなることを期待したいものです。