キーワードで検索
Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)
イギリスでは毎年、イースター(復活祭)の3週間前の日曜日を「マザーリング・サンデー(Mothering Sunday)」と呼び、「母の日」としてお祝いします。
移動祝日のため、毎年日付が変わりますが、2021年は本日(3月14日)がこの"イギリスの母の日"でした。
▲ カレンダーに記載された「Mothering Sunday」
その昔、イギリスでは多くの子供たちが奉公に出されていましたが、この日は洗礼を受けた教会「マザー・チャーチ(Mother Church)」で礼拝をするのが習わしだったため、子供たちは特別に奉公先から休暇がもらえて、里帰りすることができました。
そして、手土産として奉公先で焼いたシムネルケーキやダフォディル(ラッパ水仙)などの花を持ち帰り、母や祖母に贈ったことから、1600年頃に家族で母に感謝する日「母の日」として定着したといわれています。
日本では「母の日」にカーネーションを贈るのが一般的ですが、イギリスでもやはり花は定番のプレゼントです。
ただ、花の種類にはあまりこだわりがなく、花言葉や贈る相手の好みに合わせて選ぶので、毎年、花屋やスーパーの店頭にはいろいろな種類の色鮮やかな花が花束や鉢植えなど母の日向けにアレンジされて並びます。
▲ 「Happy Mother's Day」のバルーンが飾り付けられたフラワーコーナー
そして、クリスマスや誕生日、バレンタインデー同様にイギリスの母の日には欠かせないものがもうひとつ。
イギリス人が大好きな「カード」です。
カード売り場には"Mother""Mum"(おかあさん)はもちろん、"Mother-in-Law"(義理のおかあさん)や"Granny""Nanna"(おばあちゃん)など、いろいろな種類のカードが並び、デザインや印刷されたメッセージを参考に贈る相手それぞれに合うカードを選びます。
▲ 「母の日」のカードがずらりと並ぶカード売り場
ほかにもチョコレートやワイン、洋服や小物などを花やカードに添えて贈ったりしますが、子供たちができることとして、この日は家事を手伝ったり、いつも忙しいお母さんに少しでもゆっくり朝を過ごしてもらうため、朝食を作ってベッドまで運ぶ「ブレックファスト・イン・ベッド(Breakfast in Bed)」といったすてきなサプライズプレゼントも人気があります。
イギリスの母の日のほうが早いので、日本の母の日に贈るカードを私はいつもこの時期に買ってますが、さて今年は何をプレゼントして感謝の気持ちを伝えようか……と1ヵ月以上先のことを考えながら毎年過ごす「マザーリング・サンデー」です。
Sul y Mamau Hapus!
Happy Mother's Day!