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香港政府は2021年3月24日に上海の復星医薬(Fosun Pharma)とドイツのビオンテックが共同開発・製造している新型コロナウイルス用のmRNAワクチン「復必泰(Comirnaty)」の接種を一時停止すると発表しました。そして、4月5日から接種を再開すると発表しました。(写真提供:香港政府新聞処)
2008年に創業したバイオテクノロジー企業であるビオンテック。日本においてはファイザーと共同開発したワクチンを供給しますが、香港においては復星医薬と共同開発したワクチンを供給してきました。ところが、キャップ部分の緩みによる中身の漏れが22件、キャップの緩みまたは容器に傷があったのが16件、汚れが付着していたのが11件、などがあったため接種を一時停止しました。製造工程中に何らか不備があったのか、原因調査を行った結果、製造工程などに問題があっただけで、ワクチンの成分そのものには問題はないことがわかり、4月5日から接種を再開することが決まりました。
また、香港政府は政府指定のホテルでの強制隔離について、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールから香港への入境については21日だったのが14日に短縮され、それに7日間の自己健康管理期間をもうけることになりました。ただし、19日目にPCR検査を行います。
日本人ですが、ワクチン接種を受けた人は上述と同じ14日プラス7日間の自己健康管理期間になり、ワクチン接種を受けていない人はこれまでと変わらず21日間の強制隔離となります。ブラジル、イギリスなどハイリスク地域と呼ばれる国・地域に指定されたところは、従来の21日間の強制隔離となっています。