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順調にワクチンの分配が進むサンフランシスコ、アメリカ全土でも2021年2月21日の時点で合計2億回のワクチン接種を果たしたとニュースになりました。ただし、市内でも昨日時点で陽性率が1%を超え、ゆっくりですが感染率が増加してきているとの発表も気になるところ。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
サンフランシスコのワクチン状況
4月22日、サンフランシスコ市長ブリードはツイッターを通じて、16歳以上のサンフランシスコ市民のうち、は3人中2人が少なくとも1回目のワクチンを接種したと発表しました。
これは5万人以上の人口・約66%のがワクチンの接種をが完了したという計算になります。先週もお伝えしたように、先週から全米を通してJ&Jのワクチン接種が一時中止される事態となりましたが、サンフランシスコでは順調にワクチン接種が進んでいます。
なお、カリフォルニア州立大学は、4月22日に秋学期から大学職員および生徒は全員ワクチン接種を義務化とするという発表を行いました。いまの状況であれば、秋までにはほぼ全州民のワクチン接種が完了している予測を見越した発表となります。
カリフォルニア州の感染状況
カリフォルニア州の感染状況ですが、今週4月22日にニューサム知事が、現在カリフォルニア州がアメリカ本土で一番感染率が低いという統計をツイッターを通して発表しました。
人口密度の高さから感染者の数は相変わらず全米でもトップレベルですが、現在時点での人口10万人当たりの新規感染者数は40.8人。全米の平均135.3人と比べてもはるかに低い数値なのがわかります。ちなみにハワイ州はカリフォルニア州よりわずかに低く39.1人。ただカリフォルニア州は、ハワイ州のように訪れる人全員にPCR検査を実施せず、隣の州とも陸続きであることを考えると、これはかなりの快挙と言えます。
懸念材料は、ここ2週間ほど新規感染者数がゆっくりですが増加傾向にあること。ただし今週に限っては、新規感染者数の平均数は先週の3082人に比べ2344人と減少を見せています。州全体の今週の人口10万人当たりの平均感染者数は5人・陽性率1.7%・ICUの空き状況32.8%。この数も先週とほぼ横ばい状態です。来週も継続して新規感染者数が減少しているのであれば、再増加に歯止めをかけた可能性も考慮できますが、まだ断定はできません。
最後に
このコラムを書いている4月22日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万5881人・死者数528人。先週の3万5667人・死者数513人に比べ、今週の新規感染者数の増加は214人。1日の平均数は30人と、先週に比べわずかに減少しています。
加えて人口10万人当たりの感染者数は3.8人・陽性率0.9%。この数値は先週と全く同じ状態です。ただし昨日の発表では、一番新しいデータとしてこの陽性率が1%を超えてしまったとのこと。来週この数字がどう反映するのか、今後の様子を引き続きお伝えしていきます。