キーワードで検索
今年2021年のカンヌ国際映画祭は、いつもの5月開催に代わって7月に開かれます。このまま予定通り催行されれば、今年も特派員ブログで現地から様子をお伝えしようと思っていますが、その開催地であるカンヌでは、フランス政府の制限緩和策を受けて、宿泊施設が続々とスタートしています。
そのひとつが、海岸沿いにある市内の目抜き通り「クロワゼット通り」に立つ「オテル・バリエール・ル・マジェスティック・カンヌ」。同ホテルは今月5月12日から営業を再開しました。
オテル・バリエール・ル・マジェスティック・カンヌは、SFCMCグループの中心的ホテルであり、映画祭開催時には俳優や映画業界関係者なども宿泊する、とても華やかなホテルです。今回の再開に際して、同ホテルでは旅行と地中海に着想を得た新しいシグネチャースイートが3部屋できました。
それぞれ広さは280平方メートル。「エスカル」「オリゾン」「バランシン」と名づけられています。インテリアデザイナーのシャンタル・ペイラ氏によるデザインです。
レストランもこれまで通り充実。ブラッスリー「Fouquet's」では、ピエール・ガニェール氏とコラボした食事を楽しめ、再開に合わせてメニューも一新されました。もうひとつのレストラン「BFire by Mauro Colagreco」では、マウロ・コラグレコ氏の美食が提供されています。どちらもフランスのガストロノミーを代表するスターシェフです。さらにバー「Bar du Fouquet's」は、有名ミクソロジストのエマニュエル・バレストラ氏がプロデュースしています。
今回の再開に際して指揮を取るのが、2021年から同ホテルでジェネラルマネージャーを務めているシャルル・リシェ氏です。
同氏はフランスの名門ビジネススクールであるESSECを卒業し、フランスと米国のマリオット、ヒルトン、ディズニーのグループを経て、2014年にオテル・バリエール・ル・グレイ・ダルビオンの経営に加わりました。 2年後、パラスホテルであるホテル・バリエール・レ・ネージュ・クールシュヴェルの立ち上げとマネジメントを担当。そして今回、SFCMCグループの旗艦ホテル、バリエール・ル・マジェスティック・カンヌを担当することになりました。
今回の就任に対して同氏は、「私に託された使命は大変エキサイティング。オテル・バリエールのような美しい船の舵取りに、どうして喜ばないでいられましょうか」と答えます。
夏と映画祭に向けて、カンヌ市内も準備が整いつつあります。
・住所: 10 Boulevard de la Croisette 06400 Cannes