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スウェーデン語で家庭料理は「husmanskost」(フースマンスコスト)。この言葉でレストラン検索をすると、いろいろな店が出てきます。中でもおすすめなのが、Restaurant Pelikan(レストラン ペリカン)です。お隣の国フィンランド・ヘルシンキには有名なカモメ食堂がありますが、ストックホルムでは、鳥は鳥でも、このペリカンが有名です。
セントラル駅からは地下鉄グリーンライン17/18/19番線で「Skanstull」下車後、徒歩4分程度で到着します。「Restaurant PELIKAN」の看板が目印です。
外観はいたってシンプルながら、中に入ると大きな広間があります。45卓135席の食堂は、長い歴史を物語る天井画や壁画で囲まれています。アメリカンダイナーのような間取りは、レトロな雰囲気を醸し出しています。
17世紀から続く伝統料理のレシピは、幾度の移転を経ながら1904年に現在の場所へとやってきて、1969年からRestaurant Pelikanという名の下、現在までしっかりと受け継がれています。
サーモン、豚肉、そしてトナカイ肉を使ったメイン料理などが数多く並ぶなか、人気のメニューは何か、スタッフに聞いたところ、返ってきた言葉は「Köttbullar」(シェットブッラル)。そうです、スウェーデン料理といえばのミートボールです。そしてメニューには「Pelikans」(ペリカンの)と書いてあり、レストランオリジナルのミートボールが食べられるということで、さらに人気なのかもしれません。
そんなミートボールを注文して、パンを食べながら待っていると、ミートボールがやってきました。
ゴルフボールサイズのミートボールが4つ、付け合わせとして生のリンゴンベリーときゅうりの酢漬け、さらに別皿でたっぷりのポテトムースが提供されました。ジューシーなミートボール、甘めに味つけされているクリームソースに、甘酸っぱいリンゴンベリーがよく合います。ミートボールは中身が詰まっています。
クリームソースが濃厚でとりわけおいしいので、パンにつけて食べてもいいです。見た目とは裏腹に、ボリュームのあるミートボールと、濃厚なポテトムースであっという間におなかがいっぱいになりました。
スタッフは親切で愉快です。アレルギー対応はもちろんのこと、ソフトドリンクからアルコール類まで豊富な飲み物もあり、食事に合った飲み物を教えてくれたりします。
ミートボールはボリューミーながら、198kr(約2600円)と、このレストランのメニューの中では良心的な値段で、コストパフォーマンスがとてもいい、おすすめできる一品です。ストックホルム旅行が叶った際には、ぜひここPelikanでスウェーデン家庭料理に舌鼓を打って、すてきな時間を過ごしてください。
Restaurant Pelikan(レストラン ペリカン)
・住所: Blekingegatan 40, 11662 Stockholm
・連絡先: +46 8 556 090 90/info@pelikan.se
・営業時間: 11:30~20:00(月~日)
・最寄りの駅: 地下鉄グリーンライン17/18/19番線「Skanstull」