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ワクチン接種と日仏間移動について

HIROMI

HIROMI

東京特派員

更新日
2021年7月2日
公開日
2021年7月2日
AD

Bonjour こんにちは!

ついに2021年7月1日、パス・サニテール un passe sanitaire システム、つまり、ワクチン・パスポートがユーロ間27ヵ国で認められるようになります。

これは、2020年5月から始まったTousAntiCovidCarnetというアプリケーションにワクチン接種の登録項目が増えたものです。

もともとは陰性・陽性を登録するもので、陽性者の接触を追跡するために開発されました。

*ワクチンを接種したこと

→ファイザー・ビオンテック製Pfizer-BioNtech/モデルナ製Moderna/アストラゼネカ製AstraZenecaを2度接種してから2週間

→感染履歴がある方はファイザー・ビオンテック製Pfizer-BioNtech/モデルナ製Moderna/アストラゼネカ製AstraZenecaの1度の接種から2週間

→ヤンセン製Jansenのワクチンの1度の接種から2週間

*48時間以内のPCR陰性(国によっては72時間)

*陽性から15日以上、経過かつ2ヵ月以内である証明「回復証明書」

をQRコードにして提示することでEU内の移動が可能になります。

これはEU内移動において義務ではありませんが、その場自主隔離など要請されることがあるのでご注意ください。

EU内であればフランスのパス・サニテールがそのままワクチン・パスポートとして利用することができ、その提示により移動が可能ということです。

フランス国内ではこのパス・サニテールを提示することで、1000人以上が同時に集まる大型イベントなどに参加できるようになります。

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一例)パリ・オペラ座では6月15日以降の公演において、2度目のワクチン接種を済ませてから2週間経過していることか、48時間以内の陰性証明を提示する必要があります。

フランスも6月半ばから海外観光客を受け入れており、観光客も少しずつ見られるようになってきました。

日本からフランスへの入国

日本は最も規制の少ない「グリーン」に区分されています。

・渡航にあたって特別な理由:必要なし(ワクチン接種の有無にかかわらず)。

・日本からフランスに渡航する場合の搭乗前検査:ワクチン接種済みの者は、新型コロナウイルス感染検査不要。ワクチン未接種の者は出発72時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明が必要(11歳以上のみ、11歳未満は不要)。

・フランスに到着後の自主隔離:必要なし(ワクチンの接種の有無にかかわらず)。

・日本を含むグリーン区分からフランス入国する際に提出する誓約書(Engagement sur l'honneur)が必要。

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※「誓約書」において誓約する内容

(a)過去48時間以内に次の症状のいずれも示さなかったこと

-発熱または悪寒

-咳または通常の咳の頻度の増加

-いつもとは異なる倦怠感

-会話や軽い動作・運動時における息切れ

-いつもとは異なる筋肉痛、身体の節々の痛み

-原因不明の頭痛

-味覚または嗅覚の消失

-心当たりのない下痢

(b)過去14日以内に新型コロナウイルス感染者との接触がないこと

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グリーン、オレンジ、レッドのカテゴリー別誓約書は、以下のフランス内務省ウェブサイトからダウンロードできます。

(フランス語)

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日本への入国

国籍を問わず、検疫所へ「フライト出発前72時間以内に受検し、陰性であることを示した検査証明書」(日本語または英語)の提出が必要

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正しい検査証明書が提示できない場合、検疫法に基づき日本への上陸が認められないため、航空機への搭乗も拒否されることになるのでご注意ください。

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※フランスの薬局で行われている抗原検査は基本的に簡易的な「抗原定性検査」であり、日本政府の指定している「抗原定量検査」ではないことから、有効な検査とはならないのでご注意ください。

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○厚生労働省:検査証明書の提示について

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(1)検査証明書へ記載すべき内容

・氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別

・検査法、採取検体(下記、(2)、(3)に限る)

・結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日

・医療機関名、住所、医師名、医療機関印影

・記載事項が英語で記載されたもの

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(2)検査方法は以下のいずれかに限り有効

・核酸増幅検査(real time RT-PCR法)(Nucleic acid amplification test(real time RT-PCR)

・核酸増幅検査(LAMP法)(Nucleic acid amplification test)

・核酸増幅検査(TMA法)(Nucleic acid amplification test)

・核酸増幅検査(TRC法)(Nucleic acid amplification test)

・核酸増幅検査(Smart Amp法)(Nucleic acid amplification test)

・核酸増幅検査(NEAR法)(Nucleic acid amplification test)

・次世代シーケンス法(Next Generation Sequence)

・抗原定量検査(Quantitative Antigen Test)(CLEIA /ECLEIA)(※仏薬局などで行っている抗原定性検査ではありません)

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(3)検体採取方法は以下のいずれかに限り有効

・鼻咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)

・唾液(Saliva)

・鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合 (Nasopharyngeal and oropharyngeal swabs)

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※現在フランスにおいて実施されている、日本への上陸が認められる検査方法は、基本的に鼻咽頭ぬぐい液のreal time RT-PCR法となります。

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また入国後の措置として厚生労働省、検疫所業務管理室によりますと、2021年6月中旬時点において

ワクチンの接種の有無で措置が変わることはない

とのことです。

つまり、フランスから日本へ入国する際はいかなる場合も3日間の検疫所長が指定する施設での隔離、のちに14日間の自主待機が命じられることとなりますのでご注意ください。

さて、ワクチンの接種について、フランスでは5月31日から18歳以上は誰でも予約できるようになりました。

そして6月15日より12歳から17歳の青少年の接種も保護者の同意があれば可能となっています。

予約はDoctolib.frというサイトもしくはアプリケーション(すべてフランス語)にて予約が可能となっています。

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場所は、ワクチン大型接種会場として解放された競技場スタッド・ド・フランス、ヴェロ・ド・ロム、博覧会などが催される15区のポルト・ド・ベルサイユが大きな会場となっており、そのほか各区役所、学校、消防署などに特設された場所があります。

それに加え、各クリニックや薬局などの個人医療施設でもワクチンを接種することが可能となっています。

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会場に着くにあたり、10分前に来ることを求められますが、会場での混雑を避けるため、到着が早すぎても遅すぎてもよくはありません。

会場は非常に管理が徹底されており、受付を含め接種までは15分ほどですべての作業が完了しました。

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パリ市は今週から、宅配サービスとして働く方のための会場も3000人を目標に新設しました。

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注)なおフランスでは国籍は関係なく、上記の年齢・健康状態が優先されます。 carte vitalというフランスの社会保障証を持っていない方でも滞在許可証でフランスの住民であることを証明できれば受けられます。もちろん誰でも無料で受けられますのでご安心ください。

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1度目も2度目も接種の際には、

*重大なアレルギーがないこと

*38以上の熱がないこと

*1週間以内に陽性者と接触していないこと

*過去2週間以内にほかのワクチンを接種していないこと

*過去3ヵ月以内に陽性ではなかったこと

などを医師に再確認されます。

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接種後はアナフィラキシーなどの症状が出ないか15分、その場で待機し、その後自宅に帰ることが可能となります。

以上、新型コロナウイルス対策についてのパリの状況です。

日本の皆様もどうぞご自愛くださいませ。

それではまた、à bientôt!

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