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カリフォルニア州で新規感染者のうち、現在デルタ株が過半数を占めることが明らかとなったカリフォルニア州。今まで主流だったアルファ株と比べ、より感染力が高いことからワクチン接種を行っていない層の感染拡大が懸念材料となっています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
サンフランシスコのワクチン接種状況
7月7日にブリード市長がツイッターでも公表したように、現在サンフランシスコで16歳以上で少なくとも1度目のワクチンを接種した割合は82%、2度目のワクチン接種を完了したのが75%まで到達しています。
先週と比べても2度目のワクチンを完了した率は、1%上昇。現在猛威を振るうデルタ株に対抗すべく、サンフランシスコでもより多くの市民がワクチン接種を行うように強く推奨しています。
サンフランシスコの市内の様子
フルオープニングから約3週間、市内ではより多くの観光客を見かけるようになりました。来月からサンフランシスコ名物のケーブルカーの運行も始まるため、より多くの国内観光客が訪れる見込みです。市民の様子ですが、現在でもスーパーなど屋内でマスクを着用している率は体感的に約90%程度と高く、ほぼ全員が自主的にマスクを使用しています。
屋外ではマスク無しで歩道を歩く人が多くなりましたが、混み合う大通りなどはマスクを着用している人を多く見かけます。
カリフォルニア州の感染状況
今週カリフォルニア州全体の1日あたりの平均新規感染者数は1,618人。先週の1,124人、先々週の921人に比べるとやはり明らかに増加しているのがわかります。州全体でのワクチン接種率は現在58.9%。デルタ株の増加を受けて、ロサンゼルス郡ではマスク着用を再度規制した自治体もありますが、ニューサム州知事は「カリフォルニア州全土での規制はまだ考慮していない」とのコメントを残しています。
最後に
このコラムを書いている7月8日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万7,290人・死者数557人。先週の3万7,064人・死者数555人に比べ、今週の増加数は226人。1日の平均数は32人。先週の増加数106人に比べて、こちらも増加傾向にあります。フルオープニングとデルタ株の流行が重なった7月、ここからどう変化するのか引き続きレポートします。