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ワクチン・パスポートと2021年のバカンス

HIROMI

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東京特派員

更新日
2021年7月30日
公開日
2021年7月30日
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Bonjour こんにちは!

2021年7月12日のマクロン大統領の発表の演説により、今年の夏の過ごし方が少し変わりそうなのでまとめてみました。

7月中旬時点においての政府の発表によれば、1日の感染者数が最大3万5000人であったのに対し、この数週間では2000人以下に抑えられており、入院者数も死亡者数もこの1年で最も少ない数値であるということ。

これはワクチンの効果が大きいものの、通常よりも感染力の高いデルタ株の脅威もあり、今後、さらなるワクチン接種を強化していくとの発表です。

7月21日から

50名以上が集まる娯楽および文化施設で、12歳以上の者に対し、パス・サニテールの提示が求められます。

現在こちらは各機関の自主的なものです。求められるお店もありますが、ないところもあります。

8月1日以降

カフェ、レストラン、大型商業施設、病院、高齢者施設、医療社会施設や、長距離移動の航空機、列車、バスにおいて、顧客・利用者・職員にかかわらず、パス・サニテールの提示が求められることになります。

現在飛行機に乗る際は、以前とかわらず、医療用マスクの着用が義務となっておりますが、それ以上の規制はありません。

注)国外への移動はすでにパス・サニテールが必要です。

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なお、パス・サニテールとは

*ワクチンを2度接種して1週間が経過したこと

*48時間以内のPCR陰性

*過去に陽性で1度ワクチンを接種して1週間が経過していること

をQRコードにして提示できるアプリケーションのこと。

ワクチン・パスポートとまったく同じで、フランス語の言い方になります。

まだワクチンを接種して2週間が経過していない方、ワクチン未接種の方も陰性証明で同等効果がありますので安心してください。

通りにある薬局や区役所で、パス・サニテールに使える抗原検査を簡単に受けられます。

フランスの医療保険に入っている方は無料、そうでない場合€30程度かかります。

こちらは予約も待ち時間もほぼありません。電話番号を登録すればショートメッセージで検査結果の連絡があり、QRコードをダウンロードすることができます。

ただし、抗原検査であり、PCR検査とは異なるため、日本に帰国する際にはこの陰性結果は受け付けられませんのでご注意ください。

なお現在、区役所などでは予約のうえ、PCR検査が無料です。

注今後、ワクチンを推奨していくため、検査は有料化する可能性があります。

秋から……

フランスでは秋が新学期。

長いバカンスを経て新しい年を迎えるにあたり、いくつか規制が生じます。

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新学期から、中学生、高校生、大学生ために、学校施設においてワクチンキャンペーンが実施されることとなります。

フランスでは現在12歳以上がワクチンを接種することができ、秋よりパス・サニテールは12歳以上のすべての人が対象となる予定です。

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一部の職業について

介護者か非介護者であるかにかかわらず、病院、クリニック、高齢者施設、障害者施設で働く全職員、また、施設や家庭内で高齢者や脆弱な者と接触する専門職及びボランティアに9月15日までにワクチンを接種することが義務となります。

こちらについては7月中旬からフランス各地でデモ活動が行われており、今後どのようになるかは未定です。

8月1日以降、すべての施設・移動においてパス・サニテールが必要となるため、アプリケーションhttps://bonjour.tousanticovid.gouv.fr

のダウンロードをおすすめします。

アプリケーションを使えない方は、QRコードの印刷された紙媒体でも構いません。

以上、7月のパリの状況です。

昨年と違い、ワクチンのおかげで国外にバカンスにでかけることもできるようになっていますが、国内旅行が推奨されてもいます。

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また現在、日本からフランスへの渡航については現在特別な措置はとられておりません。

感染リスクの高い国からの渡航者に対する水際措置が更に強化され、ワクチン未接種の者に対しては隔離が義務化されるそうですが、国名は発表されていません。

規制に従い、最大限の予防をもってバカンスを楽しんでくださいね!

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それではまた、à bientôt!

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