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【リラの七つの湖】子連れハイキングレポート

チカ

チカ

東京特派員

更新日
2021年8月22日
公開日
2021年8月22日
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前回の記事でブルガリアのリラの七つの湖について紹介しました。

ブルガリアの名所のひとつ、神秘的な美しさを誇るリラの七つの湖。

今回の記事では7歳・5歳の子連れで湖を回るハイキングに挑戦したのでその体験レポートです♪

写真とともに行程を紹介するので、バーチャル旅行気分でご覧ください^^

まずはリフトに揺られて30分

リラ国立公園は首都ソフィアからはギリシャ方面に約80kmほど南下した場所に位置し、車を使えばソフィア中心部から約1時間半でリフト乗り場に行くことができます。

夏季リフトの営業時間は8:30~19:30。夏の週末には多くの人が車で訪れ、リフト乗り場付近の駐車場は混雑するようです。

リフト乗り場付近にはブルガリア料理のレストランや、お土産物&山用のグッズ(サングラス、帽子、ハイキングステッキ、レインコート、日焼け止めなど)を売っているお店があり、忘れ物があってもここで買うことも可能です♪

このリフトは冬はスキー用に利用されているもので、日本のスキー場によくあるふたり乗りのチェアリフトタイプ。

所要時間は約30分程度で、その間の景色も美しく、時折聞こえて来る鳥の鳴き声や木々のさざめきに癒やされます。

リフト到着地のすぐそばには山小屋あり

リフトを降りるとすぐ近くに写真のような建物があり、トイレ・軽食が取れるレストラン・売店などを備えています。

売店では水や簡単なスナックが売られています。どれも定価より高め。ですが、ここを逃すとハイキングコースの途中に売店はない様子だったので、もし用意していない場合にはここで購入することをおすすめします。

トイレは有料で、現金払い(1人1レバ)なのでキャッシュの用意もお忘れなく。

ちなみに反対側に回ると屋外の飲食スペースがあります。

ハイキングコース最初の難関はかなりの急勾配

リフトを降りてからトイレなどを済ませ、コース案内の看板を確認。

ブルガリア語だし山に慣れていない場合には少しわかりにくい……。

ですが周りの人が明らかに一方向に向かっているのでそれについていくことにしました。

ハイキングコースの最初はかなりの急勾配。

石と砂利、砂で構成されたコースは歩きにくく、それが約20~30分程度続きます。

急勾配を登りきると眼下に広がる湖と雄大な景色

坂を登りきり、なだらかな道を歩き始めると、左手には湖が見え始めます。

さらに進むと3つの湖、Dolnoto湖・Ribnoto湖・Trilistnika湖が見えるスポットも。

周りの人もたくさん写真撮影をしていたり、撮影スポットがあったりで私たちも写真撮影や休憩を挟みました。

(正直最初はこれらが最初の湖と言われるBubreka湖と勘違いして、目的達成したと思い込んでいました)

その後、人の流れが先ほどよりまばらになり、たまに引き返す人もいたのでどう進んでよいのかわからずMappyというハイキングに適した地図アプリを開くとここはまだ最初の湖ではないことが発覚。

すでに疲れ始めていたので引き返すことも考えましたが、あの急勾配を下るのは厳しいと判断して、さらに進んでみることに。

この後しばらくなだらかな道が続くため歩くこと自体はそこまでたいへんではありませんでした。

最初の湖・Bubreka湖は圧倒されるほどの美しさ

出発してから約1時間40分。なだらかな道をしばらく進んでいくと、突然目の前にBubreka湖が現れます。

湖のすぐそばまでいくことができます。手前の水は澄んでいて、奥の方は深い青。

空の青と山の稜線を湖面に映し出し、その美しさに一気に疲れが癒やされます。

Bubrekaとはブルガリア語で腎臓という意味。湖の形が腎臓に似ていることからこの名前がつけられたそうです。

湖の周りに草が生えた斜面が広がっているため休憩をしている人も多くいました。

Bubreka湖(ブブレカ湖)の周りを道なりに歩いていくと、ハイキングコースの案内板があり、ここでエキストラコースとリフト乗り場に戻るコースに分かれます。

エキストラコースにいけば最も高い場所にあるSulzeta湖(スルゼタ湖)・Okoto湖(オコト湖)七つの湖すべてを見ることができますが、見るからにかなりきつい勾配。

すでにヘトヘトの子供たちを連れたわが家はエキストラコースは早々に諦め、リフト乗り場に戻るコースを選択しました。

ちなみにSulzeta湖は涙、Okoto湖は瞳という意味。

Sulzeta湖の涙は湖の透明度の高さから、Okoto湖の瞳は楕円形で瞳の形に似ていることからその名がつけられたそうです。

全ハイキングコースの中でもっとも水辺が続く、楽しいパート

Bubreka湖以降、3つの湖は隣接していて、それぞれの間は10~15分程度。美しい景色を見ながら進むことができます。

七つの湖はそれぞれ細い小川で繋がっているため、途中飛び石を使って川を渡るところもありました。

Bubreka湖からリフト乗り場に戻るコースを歩き始めると10分ほどでBliznaka湖に到着。

Bliznakaはブルガリア語で双子という意味。砂時計のような形で両端が広く、中央は細くなっているこの湖。水量が少ないと中央部分の水がなくなり、ふたつに分かれることからこの名前がつけられました。

その後、すぐ見えてくるのはTrilistnika湖。

上から見ると三つ葉の形に見えることから、ブルガリア語で三つ葉を意味するTrilistnikaと名づけられたそうです。

残念ながら近くで見るとあまり三つ葉の形はわからなかったものの、看板の写真を見ると確かに三つ葉に見えなくもない……?という感じでした。

この近くには小さな石造りの家があり、その家の前には湧き水を汲むことができるスペースがあります。

出発してから約2時間半。多くの人がここで水を汲んでいました。

私たちも水筒に水を入れて飲んでみましたが、とても冷たくておいしかったです。

次に見えてくるのはRibnoto湖。Ribnotoとはブルガリ語で"魚の"という意味。

この湖には七つの湖の中で最も多くの魚が生息しているそうです。

ちなみにほかの湖にも魚はいて、水辺に近づくと小さな魚の群れを見ることができます。

Ribnoto湖の近くには少し大きめの山小屋とキャンプをしてよいスペースがあります。

リラの七つの湖付近でキャンプをしてよい場所は限られているため、斜面にはたくさんのテントが張ってありました。

最後は体力を振り絞り、いったん下ってまた登る!

わが家にとって、Ribnoto湖からリフト乗り場に戻るまでが最大の難関でした。

最後の湖はDolnoto湖。ブルガリア語で"下の湖"を示すこの場所にいくためには、いったんくだらなければなりません。

かなり急な下り坂で、草ではなく石の上を歩きます。思った以上に滑りやすく、注意が必要です。

山の上は乾燥していることもあってか、風が吹くと土埃が舞い上がります。

下りるときはたいへんでしたが、気をつけながら下りていくと違い緑豊かな景色が広がっていました。

また小川が流れている場所もあり、水の音にも癒やされます。

ただDolnoto湖の近くに行く道は少しわかりにくく、遠回りになりそうだったので、残念ながら湖畔に行くことはできませんでした。

最後はもう一度上り坂。この坂はそこまで急ではなく、少し植物もありました。

ゴールが見えているので疲れていても最後の力を降りしぼって登ります。

登りきった後は、達成感で胸がいっぱいでした!

そして最初に見つけたリフト乗り場近くの建物の裏手で休憩♪

テラス席があったりサンベッドがあったりで、山を見ながら休めてとてもいい時間でした。

リラ国立公園における注意点の確認

ハイキングコースの途中でこのような看板を見つけました。

【リラ国立公園の注意書き】

・川や湖での遊泳禁止

・ゴミのポイ捨て禁止

・車の乗り入れ禁止

・狩りや弓矢の使用禁止

・釣りは釣りOKの看板があるところだけ

・キャンプファイヤーなど火器の利用は特別に許可された場所だけ

・犬の放し飼い禁止

・花や植物を摘むのは禁止

・積み上げられた石の破壊や化石の採取は禁止

・山羊の放牧禁止

リラの七つの湖がある場所は国立公園なので、ゴミのポイ捨て、釣りや火の使用制限などはわかりやすいですが、個人的には山羊の放牧禁止の記載に驚きました。

とてもきれいな湖なのでつい入りたくなってしまう人もいるかもしれませんが、禁止されていますし、何より中央部分の水深は深いため危険です。

リラの七つの湖を訪れる際には、この注意点を知ったうえでぜひ気をつけて行ってみてください。

●リラの七つの湖・リフト乗り場

・営業時間: (夏季)8:30~19:30

・住所: 2650 Sapareva Banya, Bulgaria

・電話番号: +359884163479

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