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日本ではスペインの三大祭りのひとつに数えられているバレンシアの火祭り(注:スペインでは三大祭りという括りはありません)。昨年は例年通り2月の最終日曜日に開会式典が行われ3月1日から始まったものの、コロナウイルス感染者の急増により途中で中止になりました。その時点では7月に延期と言われていたものの、結局昨年は開催できないという異常事態となりました。そして今年も火祭りのない3月に……。
が、いつもほどの規模ではないものの、この9月1日~5日に前代未聞の9月の火祭りが行われる運びとなりました。バレンシアの昨日8月29日の新規感染者数はゼロと優秀な数字です。この状況も後押ししているのでしょうね。
普段なら毎年2月から各ファジャ(最終日に燃やす可燃性のオブジェ)で使われている人形1体を集めて、二ノット展(二ノット=人形の意味)が開かれます。たいていのファジャは、メインの大きなオブジェのまわりに何体かの二ノットを配置するのです。今年の二ノット展は8月半ばにスタートしました。その様子を写真でご覧ください。
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二ノット展を訪れた人たちは、大人の部と子供の部で気に入った二ノットをひとつずつ投票します。晴れて1位に輝いた2体の人形は、灰になる運命を免れて火祭り博物館に永久保存されるのです。今年2021年はどんな二ノットが選ばれるのか楽しみですね。