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ヨセミテ大好きのサンフランシスコ2特派員のテッドです。
今年のLabor Dayの週末は友人たちと2泊3日のヨセミテ国立公園ハイキングを楽しんできました。今回は、キャンプサイトと2日目のメインハイキング、Virginia Lakeトレールハイキングの紹介です。
ヨセミテの東に広がる地域は"イースタンシエラ"と呼ばれており、なだらかな景観の多い西側のヨセミテに比べて断崖絶壁が多く、荒々しい景観が魅力です。これは1000万年前のシエラネバダ山脈の造山運動が、西への傾斜活動だったことに起因しています。イースタンシエラは、国立公園としては保護されていませんが、ほとんどの地域が国有林として管理されています。ヨセミテ国立公園の東はインヨー国有林(Inyo national forest)とよばれ、その北にはフンボルトートイヤベ国有林(Humboldt-Toiyabe national forest)が広がっています。今回は、Toiyabe国有林にあるバージニアレイクトレールのハイキングをメインに2泊3日で訪問しました。
デルタ株が猛威を振るいいまだ旅行がままならない状況ですが、感染が収束したらぜひご自身の目で世界遺産のヨセミテの美しさを体験ください。
■キャンプ場の確保
今年2021年は、コロナの蔓延に加えて温暖化の影響でのカリフォルニア州での山火事の広がりを受け、8月末から急遽国有林のリクリエーションでの使用が禁止されてしまいました。リクリエーション活動に起因する山火事をひとつでもなくしたいということです。そのために、いつもイースタンシエラのハイキングで使用するインヨー国有林のキャンプ場が使えなくなってしまいました。よく調べると、その北に広がるフンボルト-トイヤベ国有林は多くの地域が隣のネバダ州に広がっていることもあり使用禁止になっていないことが判明。そのうえ、今回一番行きたいバージニアレイクのハイキングはフンボルト-トイヤベ国有林に入っています。
ただ、インヨー国有林が閉鎖されたために、多くの人がこちらを目指すので競争の激化が予想されました。バージニアレイクの登山口(TH)にあるキャンプ場(Trumbull Lake Campground)は半分以上が予約済みで当日早い物勝ちのサイトは10ヵ所しかないことが判明したので、少しでも早く着くためにサンフランシスコを早朝の5時半に出て一路向かいました。キャンプ場まで430km、約5時間半の道のりです。3000m越えの峠道をひたすら走って11時前にキャンプ場に到着。予約のキャンセルも有ったようで、無事にキャンプサイトを確保。最悪満杯の場合日帰りも考えていたので一安心です。キャンプ場は広くて、全員のテントを余裕で張れました。
■バージニアレイクトレール(Virginia Lake trail)
バージニアレイクトレールは、バージニアレイク湖畔の登山口(TH,3001m)からいくつかの湖を楽しみながら峠(3390m)を越えて、その向こうにあるサミットレイク(Summit Lake, 3110m)に下り戻ってくるルートです。往復で約16km,高度差700mです。昨日の高地順応がきいてくれることを願って出発しました。
登山口のBig Virginia lakeです。8時前にもかかわらず多くの釣り人が糸を垂れていました。しばらく森の中を進みます。
少し進むと国有林の案内掲示板がありました。
ふたつ目の湖ブルーレイク(Blue Lake)。名前のとおり青い空を反射して湖面は青く見えています。
150mほど高度を稼いだ先に広がっているのはクーニーレイク(Cooney Lake)。この辺りまで来ると、樹木の数も減ってきています。早朝の鏡のような湖面が対岸の山を反射してきれいです。
少し歩くと、フロッグレイク(Frog Lake)に横を通ります。登山などはこの辺りから傾斜が急になってきました。
急な道を休み休み進んでいると後ろから馬の蹄の音が迫っていました。10頭ほどの馬にいっぱいの荷物をのせて前と後ろに人が乗った馬がいます。この先の山小屋に荷物を運んでいるのかと聞いてみたら、馬に乗ったツアーの人たちのための荷物を運んでいるのだそうです。この後来た乗車ツアーの人に尋ねたら5泊6日のツアーだと言ってました。ツアーの情報はこちらから。
■サミットレイク(Summit Lake)まで
3390mの峠を越えてサミットレイク(Summit Lake)に向かいました。途中馬に乗ったツアーグループがふたつ通り過ぎていきました。峠の向こうにはSummmi Lakeと、右側にはフーバーレイク(Hoover Lake)が見えています。
湖畔でいつものアルファ米でランチ。フリカケをかけて熱湯を入れるとおいしくいただけました。
次回は3日目のヨセミテ国立公園の唯一のアーチ"インディアン・アーチ"へのハイキングです。