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約69万人の市民がワクチン接種を完了したサンフランシスコ。2回目のワクチン接種を終えた16歳以上の割合が80%に到達しました。さらにワクチン接種の普及を高めるために、さまざまな試みが行われています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
ワクチン普及に向け新たな試みがスタート
先週の時点で、16歳以上のワクチン普及率が80%のマイルストーンに到達したサンフランシスコ、今週はさらに81%に増加し、着実にワクチンロールアウトが進んでいます。市内では、いまだにワクチン接種を行っていない層に向けて自宅や職場に職員を派遣したり、ポップアップの接種所を設置したりとさまざまな取り組みが行われていますが、今週さらに新たな取り組みが発表されました。
これはワクチン接種を行った人は、その場で$100ぶんのスーパーのギフトカードを配布する、というもの。このギフトカードは、「Food Co.」と呼ばれるスーパーでの使用が可能で、おもにワクチン接種のために休みを取って時給に影響してしまう層への試みとなっています。ギフトカードを使うと、その日の食卓に使う食材を購入でき、接種のために仕事を休んでもできるだけ収入に影響しない対策がとられています。
サンフランシスコのワクチン接種状況
今週のサンフランシスコのワクチン接種状況。サンフランシスコの公式ウェブサイトの統計では、先週は12歳以上で1回目のワクチンを終えた割合は87%、2回目のワクチンを完了した割合は80%でした。今週はさらに2回目の数が増加し、87%・81%となっています。先々週ファイザーワクチンがFDAに認可され、その影響が徐々に数字に表れています。
また前述したように市の保健局は、ワクチン接種をしたくても仕事を休んで時給が減ってしまうことを懸念する層に向けて、スーパーのギフトカードを配布する取り組みを発表。今週から、その試みが始まりました。
カリフォルニア州の感染状況
州の統計による今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は1万176人。今週の人口10万人あたりの感染者数は23.9人。人口10万人あたりの死亡者数は0.19人です。先週の数字に比べると、今週は新規感染者の数が大幅に減っています。
ただし今週、アメリカはレーバーデーの大型連休が終わったばかり。2週間後にこの数がどのように影響してくるのか、見どころになります。
最後に
このコラムを書いている2021年9月9日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万528人・死者数589人。先週の4万7,465人・死者数581人に比べ、今週の増加数は3,063人。1日の平均数は437人。
カリフォルニア州全体の感染者数は減少したものの、今週に引き続き、市内に関しては今週もかなりの増加です。なかなか一筋縄ではいかないコロナ感染対策、このままワクチンロールアウトが進んで新規感染者数に影響するのか、今後もレポートします。