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2016年から建設を進めていた香港国際空港(HKIA)の滑走路がこのほど完成しました。今後は付帯設備の整備を進めて2022年下半期から運用したいと香港政府はコメントしています。香港国際空港のハブ空港としての能力向上により、新型コロナウイルスが落ち着いたあとの李バンド需要などにもしっかり対応できることが期待できます。(写真提供:HKIA)
もともと、香港国際空港は新型コロナとデモの前の2018年は年間8000万人が利用する世界屈指の空港でした。2018年の成田国際空港の国際線利用者は3600万人、羽田空港の国際線が1800万人、合計で6400万人なので香港の発着能力の高さがわかると思います。それでも香港国際空港は限界に達したため香港政府は第3滑走路の建設を決めました。
総工費は約1415億香港ドル、全長は3800m、幅60mで現在、付帯設備の工事を進めています。この滑走路を建設するための埋め立て地の大きさは650ヘクタールにも達します。
第3滑走路の建設にともない、大きさ28万平方メートルのT2と呼ばれる新しいターミナルの建設も平行して進められていて2024年の完成を目指しています。ここには駐機場が63機あり、T2によってさらに年間3000万人が香港を訪れることが可能になります。従来の8000万人と合わせると乗客の処理能力は1.2億人と億を超えることになります。
香港国際空港は長い間、世界から高い評価を得てきましたがそれは使いやすさなど乗客にやさしい空港だからだったと思います。T2も最新機器の導入などを行って乗客に使いやすい空港になるのではないかと期待しています。