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フランス語で「 fille 」は女の子、少女、娘(息子に対して)などの意味です。男の子、少年、息子は 「 garçon 」ですね。
フランスに来て間もない頃、図書館に入るとボランティア活動グループらしき団体が、玄関ホールで男性グループと女性グループに分かれて活動の準備をしていました。しばらくすると男性グループのひとりが女性グループに向かって、「 Les filles ! 」と言いました。その女性グループは明らかに全員年配者だったので 「 Les filles ?! 」と少し驚いたことがあります。後日、カフェにいるとき、4人の年配女性が隣のテーブルでおしゃべりしていました。そこへひとりの女性が「 Les filles ! Ça fait longtemps !!(みんな ! 久しぶり!! )」と言いながら4人の女性と話し始めたのです。どうやら5人で待ち合わせをして、ひとり遅れて来たようです。そこでようやく「 Les filles!(みんな!)」の使い方がわかりました。
フランスでは、呼びかけの 「 Les filles ! 」は小さい女の子たち(複数)や少女たち(複数)に向かって使うだけではなく、親しい間柄、身内で使う呼びかけで年齢は関係ありません! 同じように親しい間柄の男性たち(複数)に向かっての呼びかけは年齢に関係なく「 Les garçons!」と言ったりします。フォーマルな場面や、上下関係を意識しなければならない集まりなどでは 「 Mesdames(Madame の複数形)」「Messieurs (Monsieur の複数形)」と言いましょう。
「 Madame 」と「 Mademoiselle 」はどのように使い分けるのでしょうか?「 Madame 」は既婚女性、結婚はしていなくても既婚相当の年齢の女性、年齢に関わらず男性に伴われた女性に対する敬称です。「Mademoiselle 」は未婚女性の敬称と言われていましたが、今日のフランスでは未婚でも成人女性には「 Madame 」が好まれます。カップルとして暮らす、子供を育てる、既婚・未婚にこだわらず社会制度が整っているフランスです。