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今年2021年もついにこの時期がやってきました。10月4日から11日はNobel Callingということで、今年のノーベル賞の顔となる方々が発表されます。
4日の医学・生理学賞をスタートに、5日は物理学賞、6日は化学賞、7日は文学賞、8日は平和賞、そして土日を挟み、11日に経済学賞というスケジュールで、各受賞者の発表があります。
そしてこの期間中は、今年もストックホルムにおいてさまざまなイベントが予定されています。
例えば、ノーベル賞博物館は開館時間を延長し、また連日特別なガイドツアーを実施します。受賞者に受賞を伝える「マジックコール」が実際どのようにして準備され行われているのか、その裏側に迫った内容となっています。
またノーベル博物館内のレストランではこのマジックコールの様子が中継され、緊張感とともに祝福に包まれる雰囲気を味わうことができます。
中心街にあるセルゲル広場では特設ステージが設けられ、オープンステージが行われます。4日と5日は誰でも参加でき、音楽、演劇、ダンスなどのパフォーマンスを披露することができます。6日から10日の間は、いくつか企画があらかじめ予定されているようです。
新型コロナの影響で昨年はほとんどのイベントがオンライン上で実施されていましたが、今年はスウェーデン国内での行動制限が緩和されてきている状況もあり、ノーベル賞博物館をはじめ、市内の博物館、劇場、そしてスウェーデン銀行などで例年通り観客を迎えて行わる予定です。また、新型コロナ禍の恩恵を受けてか、ライブストリーミングも昨年に引き続き実施されます。そのため、興味のあるイベントをオンラインで見てみるのもいいかもしれません。詳細については、ノーベル賞博物館ウェブページをご確認ください。
なお、毎年12月に開催されているノーベル賞授賞式ですが、先月23日、ノーベル財団からストックホルムについては今年も断念すると発表があったばかりです。そのため、受賞者は昨年同様、メダルなどの贈答品を自国で受け取る形となります。しかしながら、ノルウェー・オスロで開催されている平和賞授賞式については開催の是非を引き続き検討中で、今月中に開催の有無について発表される予定です。
それでも12月4日から12日のノーベルウィークには昨年に引き続き、ライトアップイベントがストックホルム市庁舎などで行われる予定となっています。詳細についてはNobel Week Lights 2021 で間もなく発表される予定です。昨年の様子は 別記事ウィズコロナ時代におけるノーベルウィークの新たな試みをご覧ください。また12月8日には記念コンサートも例年通り実施される予定となっています。
ちなみに4日は「シナモンロールの日」でもあるので、シナモンロールを食べながら受賞者の発表を待ってみてはいかがでしょうか(シナモンロールの日について詳しく知りたい方は、別記事本日10月4日はシナモンロールの日をご覧ください)。
これから12月までノーベル賞関連でますます話題の尽きないストックホルムとなるようです。