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2021年10月中旬から深刻な感染拡大・医療崩壊が続いているブルガリア。
先日こちらのブログでもお伝えした通り、10月21日からブルガリア国内での厳しい規制(※)が始まっています。
(※)ショッピングモールや飲食店利用の際にワクチン接種証明書/陰性証明書/回復証明書を提示しなければならないという規制。詳しい規制の内容についてはhttps://tokuhain.arukikata.co.jp/sofia/2021/10/post_159.htmlをご覧ください。)
10月21日は木曜で、この発表がされたのが前日だったので、最初の4日間(10月21日~24日)は移行措置として、規制を遵守しているかのチェックはそこまで厳しくなかったようです。
けれど、10月25日(月)以降、規制を遵守しているかどうかの厳しい取り締まりが始まりました。
現在はショッピングモールの出入口に検査員が立っていて、かならず証明書を求められます。
またサービス業に従事する人はワクチン接種をしていなければ接客してはいけない/もし違反が判明した場合には、その店はペナルティとして一定期間営業停止とされています。
今まで再三ワクチン接種を政府が訴えてきても依然として低いワクチン接種率を保っていたブルガリアですが、この規制にともない、ショッピングモール前にはワゴン車のような簡易検査場が設置されたり、ワクチン接種会場には長蛇の列ができたりとブルガリアに住む人々の行動に変化が生じました。
けれど、やはり経済への影響は著しく、ショッピングセンターはガラガラ。
飲食店の売り上げは半分以下になっているとの報道もありました。
またワクチン反対派も多いため、各地でこの規制に対するデモが起こっています。
デモに関する情報は在ブルガリア日本国大使館の領事班が随時お知らせメールを発行しているので、ブルガリア在住・滞在中・渡航予定の方はかならず登録し、情報を把握するようにしてください。
現在のブルガリアでは
●1日の感染者数が5000~6000名程度(※前日の結果が反映されるため、月曜日は低い傾向にありますが、それでも11月1日は今までの月曜日では最多の1457名)
●陽性率8~13%程度
●1日あたりの死亡者数80~300名程度
となっています。陽性率は規制後、検査数が爆発的に増えたため数値としては下がっていますが、重症者を含め入院している人も多く、ソフィアの大きな病院のコロナ病床はほぼいっぱいとの報道もあります。
また人口100万人あたりの7日間あたりの死亡者数は現在世界ワースト2位。
深刻な医療崩壊の様子が伝わってきます。
一部報道ではピークは越えた可能性があると言われていますが、まだ今後の動向から目が離せません。