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サワディーカー。バンコク2特派員のぴっぴです。バンコク在住の筆者はこのたび一時帰国をするため、11月1日にタイ・スワンナプーム国際空港を出発し、同日に関西国際空港から日本に入国しました。
本記事では「タイから日本への入国・帰国」を予定されている方向けに、「出発前の準備」や「出入国の手順」に関する最新情報を詳しくお伝えします。なにか参考になれば幸いです。
※状況は随時変化しておりますので、渡航の際は各自で最新情報の確認をお願いいたします。
■日本行き航空券の手配
▶PCR検査で陽性になってもキャンセル・変更ができるものが望ましい
■PCR検査の陰性結果証明書
▶出国の72時間以内に受検する
■質問票WEBの事前登録
▶質問票WEB(厚生労働省「質問票の提出について」)より回答してQRコードを作成
■アプリ2種(MySOSとCOCOA)のインストール
▶日本入国後、自主待機中の健康状態や位置情報を伝えるためのアプリ。詳しくは「厚生労働省「スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について」より。
■待機宿泊の手配・ハイヤー手配
▶日本到着後、公共交通機関の利用は許されていないため、自宅やホテルなどの自主待機場所へ移動する際には「家族の迎え」または「ハイヤーやレンタカーの手配」が必要となります。
■新型コロナワクチン接種証明書(タイで接種済みの方)
■日本で使用するSIMカードの購入
筆者のフライトはスワンナプーム国際空港を朝10時に出発の便で、なにかトラブルがあったときに備え、少し早めの6時半頃に空港へ到着しました。
■チェックインと出発ロビーの様子
まずはスワンナプーム国際空港の4階「出発ロビー」にて、チェックインを済ませます。
チェックインカウンターでは「パスポート」と「PCR検査陰性証明書」を提示。また「質問票」のQRコードが作成済みかどうかの確認がありました。
外貨両替所や、タイの消費税(VAT)の払い戻しができるVAT窓口は開いています。VATの手続きをされる方は、ここでスタンプをもらいましょう。
タイからの一時帰国でもっとも利用者が多い「AISのSIMカード」の販売窓口も営業していました。
■出国手続きと出国ターミナルの様子
続いて「荷物検査」と「出国審査」ですが、特別な手続きはとくにありませんでした。早朝ということもあってか人はほとんどおらず、スイスイ通過しました。
出発ターミナルの免税店やレストランについては、一部営業している店もありますが、大部分がクローズしています。おみやげの購入は事前に済ませておいたほうが安心かと思います。
ラウンジも一部閉まっているところがあるのでご注意ください。私は今回、ミラクルラウンジ(Miracle Lounge)を利用しました。
コロナ感染防止対策として、各料理はひとりぶんずつに分けられ、ラップがかけられています。品数は通常よりも少なく感じました。
出国エリアの「VAT払戻しカウンター」は2ヵ所ありますが、東側は閉鎖、西側のみが利用可能なのでご注意ください。
今回筆者が利用したのは「日本航空(JAL)」。客室乗務員の皆様のすばらしい接客や、機内アナウンスのきれいな日本語に感動しました。
機内で「誓約書」と「健康カード」という用紙を渡されるので、記入しておきます。
▲機内で配布された「誓約書」
▲機内で配布された「健康カード」
乗客の数はトータル20名ほどで、席の埋まり具合はガラガラ。
飛行機は定刻通り出発し、快適な空の旅を満喫しました。日本で利用するSIMカードをお持ちの方は、フライト中に差し替えておきましょう。
機内食もおいしくいただきました。
余談ですが、ずっと気になっていた『竜とそばかすの姫』を観ることができてラッキーでした (笑)。
関西国際空港に到着後、乗客は空港職員の方の誘導にしたがって数ヵ所のチェックポイントをまわり、書類の確認とPCR検査を受けます。
■入国手続きの一覧
・「陰性結果証明書」の提出
・「誓約書」の確認
・「健康カード」の確認
・「質問票」のQRコードを提示
・アプリの操作方法について説明を受ける
・ワクチン接種証明書を提示(タイで接種済みの方)
・唾液でのPCR検査
わからないことがあれば、職員の方がていねいに教えてくださるので安心です。
唾液でのPCR検査は初体験だったのですが、その摂取量が想像以上に多くて苦戦しました。ブースの壁に「レモン」と「梅干し」の写真が貼られていて一瞬笑ってしまったのですが、侮ることなかれ。抜群の効果がありました。
検査結果がでるまで待ちスペースで待機して、自分の番号がスクリーンに表示されるのを待ちます。検査結果が出た時点で、手続きはすべて完了です。
▲PCR検査の結果がスクリーンに表示されるのを待つ
乗客が少なかったのでとくに待ち時間もなく、手続きにかかった時間はおよそ1時間半でした。
日本到着後は、到着日の翌日からカウントして「14日間の自主待機」が必要となります。この期間中は、自宅または自主待機用のホテルなどで過ごさなければなりません。
■待機期間中のルール
・自宅や宿泊施設(登録待機場所)で待機し、他者と接触しない
・毎日アプリで位置情報と健康状態の報告を行う(誓約義務)
また2021年10月1日からは、ワクチン接種などの条件を満たすことで、自主待機期間を10日間に短縮することが可能となっています。その条件について、在タイ日本国大使館「タイから日本に入国する皆様へ」 より引用します。
(2021年12月7日追記:自主待機期間の短縮措置は、オミクロン株に対する水際措置の強化のため、「停止」となりました)
タイから日本への入国・帰国に際して、有効なワクチン接種証明書を保持する方については、入国後14日目までの待機期間中、入国後10日目以降に改めて自主的に受けた検査(PCR検査又は抗原定量検査)の陰性結果を厚生労働省に届け出ることにより、残りの期間の自宅等での待機を求めないこととしました。
待機期間短縮の対象となる方は下記(1)から(5)のいずれにも該当する方です。
1. 令和3年10月1日午前0時以降に入国・帰国される方。
2. 接種したワクチンが、ファイザー、アストラゼネカ及びモデルナのいずれかであること。
3. (2)のワクチンを、2回以上接種していることが確認できること。また、異なるワクチンを接種した場合も、2回とも(2)のいずれかのワクチンを接種していること。
4. 2回目のワクチン接種日から、14日以上経過していることが確認できること。
5. 入国後10日目以降に改めて自主的に受けたPCR検査又は抗原定量検査の陰性の結果を厚生労働省に届け出た方。
タイから日本への入国に際し有効と認めるワクチン接種証明書は以下のとおりです。
(1)タイ
タイ保健省発行の海外渡航のためのワクチン接種証明書(いわゆるワクチンパスポート)(COVID-19 CERTIFICATE OF VACCINATION)
タイの医療機関発行のワクチン接種証明書(THAILAND CERTIFICATE OF COVID-19 VACCINATION)
(2)日本
日本政府又は地方公共団体により発行された新型コロナウイルス感染症予防接種証明書(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書)
日本の地方公共団体により発行された新型コロナウイルスワクチン予防接種済証
日本の医療機関等により発行された新型コロナワクチン接種記録書
入国後10日目以降に受けていただく検査は、PCR検査又は抗原定量検査のみ有効です。抗原検査キットについては、無症状者への検査は適さないとされており、認められません。なお、自費でのPCR検査・抗原定量検査を提供している検査機関については、以下の厚生労働省ホームページを御参照ください。
待機期間短縮の流れや陰性結果の届出方法等は、以下の厚生労働省ホームページを御参照ください。
タイから日本への渡航についてのリポートは以上です。
日本もタイも少しずつ出入国の規制緩和がなされているこのタイミングで、一時帰国を検討されている方も多いと思います。この記事が何か少しでもお役に立てれば幸いです。
筆者にとっても今回の一時帰国は1年8ヵ月ぶりで、恋しかった日本の美しい秋や冬を堪能し、久々に過ごす家族や友人との時間を楽しみたいと思います。
12月にはタイに戻りますので、そのときもリポートさせてもらいますね♪ それでは皆様、また次回の記事でお会いしましょう!