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こんにちは!
前回のドラム缶の浮橋のある溜川が、風情があって素敵だったので川沿いを散歩してみました。
溜川に架かる「新橋」です。ドラム缶の浮橋のある玉島図書館のすぐ西にあります。
橋の左側は溜川の排水調整と防潮機能を担っていた道路橋併用の石造樋門です。玉島のレトロな雰囲気作りに一役かっています。
昭和17年に建設され、石とコンクリートと鋼製のゲートからなっていました。
昭和17年といえば太平洋戦争の最中ですが、8連の樋門で意匠にもアーチ型を取り入れたていねいな造りです。数年前、河口に「新港水門」が完成したことにより、その役目を終えています。
北前船が玉島港に入っていた頃、荷揚げされた荷物は高瀬舟に積み替えられ、この溜川や高梁川を遡上して物資を運んでいました。
溜川沿いに建てられた建物は古びていますが、川に向かって建てられ、船宿をはじめ、物流の拠点になっていた建物群だと思われます。
木造三階建も珍しくない溜川沿いらしい風景ですが、どの家も水面にオーバーハングで建てられていて、住むには不安もつきまといますね。
下流の「新港橋」にやってきました。
新港橋は7年ほど前に新たに架け替えられました。
それまであった「港橋」にも、かつては水門が併設されていました。
橋の近くには公園があり、そこには古い写真とともに橋の説明板がありました。
説明にもあるように、以前の橋は映画『Always三丁目の夕日』のロケ地となったほど郷愁を誘う趣があったようです。
公園には溜川の歴史の説明板や水門に使われた歯車などが展示されています。
旧商店街の方へ歩いていると船宿の跡地には、長岡藩の家老、河合継之助が逗留していたという石碑が残されていました。
旧商店街の一角にある「松涛園」さん。玉島を代表する和菓子屋さんのひとつです。こちらで季節のお干菓子とお饅頭を買って帰りました。
こちらが新しい水門(溜川排水機場)です。
玉島商工会議所では溜川周辺のマップも作成していました。