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サワディーカー。バンコク2特派員のぴっぴです。世界有数の「国際都市」バンコクでは、本格的な多国籍料理を気軽に楽しむことができます。
今回紹介するのは、南インド出身の友人もイチオシ、本格的な南インド料理が楽しめる有名店「Saravana Bhavan(サラヴァナバワン)」。店舗情報はもちろん、南インド料理の特徴や、定番料理「ミールス」の食べ方についても紹介します。
筆者の友人である南インド出身の紳士が「ここはおいしいよ」と連れて行ってくれたのが、バンコク中心部のオフィス街「シーロム通り」沿いにある南インド料理店「Saravana Bhavan(サラヴァナバワン)」。創業は1981年、世界的に有名なインド発ベジタリアン・レストランのチェーン店です。
現在は南インドに38店舗、北インドに3店舗、そのほかロンドン、フランス、ドバイなど世界28ヵ国に90店舗を展開しています。
最寄り駅はBTSスーラサック駅。3番出口から徒歩約7分ほどの距離で、シーロム通り沿いの建物の2階にあります。
以前こちらの記事「バンコクの無料観光スポット4選【在住者おすすめ】」で紹介した、バンコク最大のヒンドゥー教寺院「スリ・マハマリアマン寺院」がすぐ近くにあるので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね♪
■「Saravana Bhavan(サラヴァナバワン)」の詳細情報
・住所: Silom 663, Baan Silom Arcade, 2nd Floor, Silom Soi-19, Silom Road, Bangkok
・アクセス: BTS Surasak(スーラサック)駅の3番出口から徒歩約7分
・電話: +66 26354556
・営業時間: 9:30~22:30
・定休日: なし
・URL: 公式HP
階段で2階にあがります。スタイリッシュで広々とした店内には、清潔感があるテーブルとイスが並んでいて、座席数はかなり多いです。
私が訪問したときは、店員も客もみんなインド人でした。「この店の料理の味は安定感があるんだ。僕も毎週土曜日はここに来て、朝食を食べているよ」と友人。
インド人は宗教的な理由から食に保守的で敏感な人が多いのだそう。海外では食事に困ることが多いため、このようなインド料理店は彼らの心の拠り所になっているようです。
友人が南インド料理の特徴について教えてくれました。
「インドの国土は大きく東西南北の4つに分けることができて、各地域で料理の特色が全然違うんだ。たとえばクリーミーでマイルドな北インドカレーにくらべて、南インドカレーはサラサラしていて辛いよ」。
メニューをみると、見慣れない料理名がずらり。種類は実に豊富です。ベジタリアンレストランなので、肉料理はありません。 「イドゥリ」は米と豆を原料とした蒸しパンで、現地では朝食の定番メニューなのだそう。
「ドーサ」は米と豆の粉をクレープ状に薄くパリパリに焼いたもので、カレースープやココナッツ・チャツネという調味料につけて食べます。とくにこのお店では「マサラドーサ」が人気で、なかには玉ねぎやジャガイモが入っているそうです。
インド風炊き込みご飯「ビリヤニ」の種類も豊富です。
こちらはドリンクのメニュー。
今回は友人おすすめの南インド定番料理「ミールス」に挑戦することに。「Saravana Special Meals」(250バーツ)を注文しました。
「ミールス」とは米を主食とした、南インドでポピュラーな定食とのこと。筆者はこれまで北インド料理しか食べた経験がなかったので、とてもワクワクします。
「ミールス」が運ばれてきました。ワンプレートにカラフルなおかずがのっていて、とってもきれい! この量で250バーツは手頃なんじゃないでしょうか。
「南インド出身者なら、みんなミールスが大好きだよ」と友人。北インドでは「ターリー」と呼ばれていて、こちらの名前なら「聞いたことがある」という方も多いと思います。
お米を中心に、豆や野菜を使った数種のカレーや副菜が並んでいます。豆が主役のカレー「ダール」、豆と野菜の煮込み「サンバール」、甘酸っぱいスープ「ラッサム」、野菜の炒め物「ポリヤル」、野菜や豆の煮物「クートゥ」、ヨーグルトと野菜の和え物「ライタ」、インドヨーグルト「カード」、インド風漬物「アチャール」など。
風船のように膨らんだ「プーリー」は、全粒粉の生地を薄い円形にのばして油で揚げたもの。中は空洞になっています。「ナン」や「チャパティ」のように、通常は主食として食べます。
豆をすりつぶして作った薄焼きせんべい「パパド」は、主食ではなくどちらかというとおかず寄りなのだそう。それだけパリパリ食べてもいいし、細かく砕いてライスにかけて食べるのもおすすめとのこと。
それではいただきます。「まずは1種類ずつ味わってみて」と友人。カレーはどれもサラサラであっさりしています。スパイスが効いていてけっこう辛く、酸味と辛さのバランスがお見事。豆と野菜の旨みもしっかり感じられます。うん、これはおいしい!
ひととおり味わったら、プレートの中心にライスを広げてならし、カレーやおかずを少しずつかけて混ぜて、味の変化を楽しみます。「ラッサム」で辛く、「ダール」や「ヨーグルト」でまろやかに、「アチャール」で塩気や酸味を足す。
数種類のカレーをブレンドしたり、パパドを砕いてふりかけたり、いろいろな組み合わせを試して自分好みの味を探します。「ヨーグルト」は最後のシメとして、ライスにたっぷりかけて食べるのがおすすめだそうです。
そしてなんと、おかずは全品「おかわり自由」! 私はお腹いっぱいでおかわりできなかったのですが、余裕のある方はぜひ試してみてくださいね♪
食後のドリンクに「マンゴーラッシー」(120バーツ)も注文しました。若干高めですが、とろっと濃厚な味でおいしく満足でした。
別日に訪れたときは「Sabnam Piya Briyani 」(180バーツ)というビリヤニを食べてみましたが、こちらもスパイスが効いてとてもおいしかったです。
自分でもインド料理を作ってみたくなった筆者は、インド人紳士が分けてくれたバスマティ米というお米を使って「チキンビリヤニ」を作りました。
クミン、シナモン、カルダモン、クローブ、ターメリック、コリアンダー、塩胡椒などを調合してグレイビー(カレー)を作り、バスマティ米を別鍋で湯取りして、最後に一緒に炊き込みました。
インド人紳士に「日本人が作ったビリヤニは食べたことがないから味見したい」ということで……ドキドキしながら試食してもらうと、「もう少しチリは多めがいいけど、とてもおいしいよ」と言ってくれました(お世辞でもうれしい)。
初めてのビリヤニ作りは想像以上に難しかったですが、とても楽しかったです。ミールスやドーサなどいろんな南インド料理があるので、興味がある方はぜひ自宅でも試してみてくださいね♪
バンコク中心部にある南インド料理店「Saravana Bhavan(サラヴァナバワン)」では本格的な南インド料理を味わうことができ、アクセスもしやすいのでおすすめです。筆者は次回の訪問時に「ドーサ」に挑戦したいと思っています。
タイ渡航に関して規制緩和が進んでいるものの、一般の旅行者が日本~タイ間を自由に行き来するには、まだ少しハードルが高い状況です。早く事態が収束することを願いつつ、今後のタイ旅行のプラン作りにこの記事がお役立ていただけると幸いです。
それでは皆様、また次回の記事でお会いしましょう!