キーワードで検索
先日「Immersive Van Gogh(イマーシブ・ファン・ゴッホ)」というアトラクションに行ってきました。
イマーシブ・ファン・ゴッホというのは、ゴッホの作品を映像と音楽で体感できるインスタレーション。現在北米の各都市で開催されていて、人気のアトラクションとなっています。今回は、イマーシブ・ファン・ゴッホを紹介していきますね。
イマーシブ・ファン・ゴッホの会場があるのは、アリア リゾート&カジノ(Aria Resort & Casino)に隣接するショッピングモール、Crystals(クリスタルズ)。モールの3階にあるLighthouseというスペースで行われています。
パリで200万人の観客が訪れたというこのアトラクション、北米では昨年(2020年)7月のカナダ・トロントでのスタート以来、チケットは250万枚以上販売されたのだそう。
アメリカ国内では19都市での開催となり、すでにオープンしているロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨーク、ダラスなどに続き、ラスベガスでは9月からスタートしました。
アトラクションのタイトルにもなっている「イマーシブ(Immersive)」 は「没入感のある」「没入型の」という意味ですが、イマーシブ・ファン・ゴッホは、ゴッホの絵の空間に入り込んでしまったような体験ができるのが特徴です。
美術館に絵画などを見に行ったときは、額縁に入って壁に固定された作品を鑑賞しますよね。でもここでは(外側から見るのではなく)作品の描き出す世界の中に連れて行ってくれる仕掛けなんです。
壁や床一面に映し出される「ひまわり」「アイリス」「星降る夜」などをはじめとした、ゴッホのさまざまな作品には、まるで命が吹き込まれたかのよう。ゆったりとした音楽に合わせて、空や雲、水の動きや揺れうごく花など、風に吹かれたように風景がゆっくりと変化していきます。
映像に包まれる時間は30分ほど。インスタレーションそのものにも感動しましたが、終わったときには心の中が洗われたような気分になったのも印象的でした。
実はラスベガスでのイマーシブ・ファン・ゴッホは今年2021年の7月から開催予定だったのですが、コロナ禍により予定は2回延期、約2ヵ月遅れのスタートとなりました。
遅れた原因は、COVID-19の影響で会場の空調設備の設置に予想外の時間がかかったためとのこと(ラスベガスのあるクラーク郡が、仮設の空調設備でのオープンを認めなかったことが原因のようです)。
もちろん、会場は新型コロナウイルス感染防止対策も万全。入場は場内の混雑を避けるために、時間が決まっています。
会場内では、マスク着用が義務付けられていて「写真を撮るときは外してもいいけど、撮り終わったらすぐつけ直してね」との注意も。
スポットライトで床に投影された円は、ソーシャルディスタンスの目安になっています。上映は十分な間隔をとって置かれたベンチに座って鑑賞できるのですが、室内は自由に動き回れるため、好きな場所に移動しながら見ることも多くなります。隣の人と自然に距離がとれるように工夫されているのですね。
写真では伝わりにくいのが残念ですが、映像と音楽で想像力をかき立ててくれるこのインスタレーション、絵画の新しい楽しみ方なのではと感じました。そして、以前に比べて外出の機会が減っているコロナ禍の日常で、久しぶりに心が洗われる体験でもありました。
日本からアメリカへ旅行しやすくなるまでには、もう少し時間がかかりそうですが、もしチャンスがあればぜひ体験してみてほしいアクティビティです。
・開催期間: 2022年3月31日まで(2月7日~2月13日は閉館)
・開催時間: 毎日 13:00~21:00(時期によって時間が異なります/詳細はウェブサイトにて確認できます)
・会場: Lighthouse(Shops at Crystals ショップス アット クリスタルズ 3階)
3720 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89158
・料金: 1名 $59.99~