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日本政府は12月14日、オミクロン株についての水際対策について、香港に在住する日本人が帰国する場合は12月15日零時より3日間の政府が用意した施設での隔離を免除することを明らかにしました。これにより、従来の自宅などでも14日間の待機に戻ることになります。
成田国際空港の検査待機所
水際対策はこれまでも香港→日本、日本→香港の両方とも何度もルールが変わってきました。オミクロン株については特に目まぐるしくルールが変わり、筆者も混乱してしまうほどです。
強制隔離の対象となり、その後、解除された国・地域の中で筆者が把握しているのは、12月16日の時点で香港、サウジアラビア、アラブ首長国連邦と多くありません。日本政府が香港に対して強制隔離を解除した理由は、香港が重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験を活かして厳しい水際対策を取っており、オミクロン株についても海外からの渡航者による新規感染者はいても、市中感染が起こっていないことを評価したからだと思います。対デルタ株でも世界の国々と比較するとかなり抑え込んでいたというある種の信頼もあるでしょう。
ただし、ビジネスの場合、必要事項が満たされいれば、隔離は自宅隔離で最短3日という措置や、里帰りなどの帰国は自宅隔離で最短で10日間短縮されるなど、優遇措置はなくなっています。それは渡航者としては厳しいものがありますが…。
一時期、日本政府は航空券の新規予約停止を通じて海外在住日本人の帰国すら認めないようにしようとしたくらいですから、優遇措置の復活はオミクロン株の特性がわかった後になると予想されますので、もう少し先になるでしょう。