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変異株オミクロンの影響を受けて、サンフランシスコではここ1週間の間で新規感染者数が急増しています。市内では年末に向けて人々が集まることから、COVIDテストキットの需要が高まり、品薄の状態が続いています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
感染者の増加がはじまった週
サンフランシスコでは、今週新規感染者が急増し、それに伴い新たに予約なしでブースター接種が行える会場が増加されました。ブースター接種が一般市民に認可された当初、接種を行える会場が少なく少なくとも3週間待ちの状態でしたが、現在は以下の機関であれば土、日曜日以外の日程でウォークイン接種が行えます。
・ZSFG (1001 Potrero Ave, Bldg 30)
・Round pushpin Chinese Hospital (845 Jackson St)
・Round pushpin SEHC (2401 Keith St)
・Round pushpin All DPH neighborhood sites
ただクリスマスと年末年始期間中は、会場の空き状況や時間の変更があるため、接種を受ける際はSF DPHのツイッターで最新情報を確認することをおすすめします。
サンフランシスコのワクチン接種状況
サンフランシスコでは先々週ついに5才以上で1回目の接種を完了した層が90%を超えました。2回目の摂取率は先週と変わらず84%。市の公式サイトには、ブースター接種を終えた層の割合はまだ記載されていません。
サンフランシスコ市内の様子
市内の様子ですが、ここ1週間の間に屋内飲食を行う際にワクチン接種証明を提示するだけでなく、ブースター接種を行ったかどうか確認を行うレストランが出てきました。こちらは各レストランの判断により行われ、従業員や顧客にとってより安全な環境のためにこのような規則が追加されています。
市内はこの変異ウイルスに関する感染増加の懸念が高まり、現在ドラッグストアで販売される検査キットが品薄の状態です。購入数に制限が掛かり、なかなか入手できない状態が続いています。ただバイデン政権の取り組みにより、来年1月から無料で希望者に検査キットが送付されるとのこと。申し込みを行える特設サイトは、1月に開設予定です。
カリフォルニア州の感染状況
州の公式サイトによる今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は9124人。先週(6943人)と先々週(6769人)に比較してかなりの増加です。
過去8週間の人口10万人あたりの感染者数は15.2人。この数は今後増加していくものと思われます。ただ人口10万人あたりの死亡者数は0.1人と低い死亡率に変化ありません。過去8週間の感染テストの陽性率は2.6%、2度目のワクチンを終えた接種率は70.5%。ブースター接種率は43.3%です。
最後に
この記事を書いている2021年12月23日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万9883人・感染による死者数は681人。先週の5万8179人・死者数679人に比べると今週は1704人の増加。1日の平均は243人。あっという間に200人台まで急増してしまいました。これまでの傾向と同じく、増える際にはあっという間に増えてしまう新型コロナ感染。たとえ高いワクチン接種率があっても、このように感染者が増えるということは、ブレイクスルー感染が多発していると考察できます。