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《雪の大原》
新年明けましておめでとうございます。
大晦日からの寒波で、元旦の京都は雪化粧の朝となりました。
初詣を済ませて、大原へと向いました。
大原へは、京都市内から八瀬から福井県に続く道、若狭街道(鯖街道)を通って向かいます。
若狭街道から三千院に通じる小道へと入りました。
三千院前のおみやげ&食事処も雪景色のなかです。
大原のこの辺りは、三千院をはじめとして静かなたたずまいの寺院が並んでいます。
この日最初に向かったのは宝泉院。
律川にかかる無明橋を渡って、宝泉院へと向います。
緩やかな石段を下がり、勝林院前を左に入り少し進むと宝泉院。
着きました。
宝泉院です。
元旦で雪の日ですから観光の方も少なく、静かな世界が広がっています。
客殿へと入りました。
ここはオープンエアで大原の冷気が室内に伝わってきます。
大きな五葉の松が迎えてくれました。樹齢、約700年。
宝泉院は、隣の勝林院の塔中寺院で、かつては修行僧が住む場所でした。
長い歴史のなかでは、無住寺の時も長く、荒れた庭に堂々と五葉の松が立っていたそうです。
その景色を、明治~昭和期の俳人 高浜虚子は、
「大原や 無住の寺の 五葉の松」と、詠んでいます。
この句が詠まれた頃の大原は、さぞかし静かな世界だったのでしょうね。
温かい抹茶とお菓子をいただきました。
目の前に広がる庭園の眺めに、寒さも忘れてただただ見入ってしまいます。
《立ち去りがたい景色》
客殿の前に広がる庭園の名は、盤垣園(ばんかんえん)。
「立ち去りがたい」という意味の庭園とのこと。
冬の大原・宝泉院。
まさしく「立ち去りがたい」景色。
2022年が明けました。本年も宜しくお願い申し上げます。
京都特派員 Akio
【宝泉院】
・住所: 京都市左京区大原勝林院町187
・拝観料: 一般800円(お抹茶・和菓子付き)、勝林院・宝泉院・共通券1000円
・拝観時間: 9:00~17:00