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サローム(こんにちは)!
これまでの旅行で泊まってきたホテルは安宿やドミトリーばかりで、高級ホテルに泊まるような身分では全くない私ですが、場違い甚だしいのを承知で先日の大晦日にウズベキスタンの最高級ホテルに泊まってきました。せっかくの年越しで、なおかつ私たち夫婦の結婚記念日だったことにかこつけて…。
ホテルの名はヒルトン・タシケントシティ(Hilton Tashkent City)。誰もが知る世界的ホテルチェーン、ヒルトンがウズベキスタンにも進出しているのです。しかも2019年オープンと、開業したての新しいホテル。
ちなみにタシケントにはヒルトンの他、2016年に開業したハイアットリージェンシー・タシケントがあり、このふたつがウズベキスタンの最高級ホテル2トップといえるでしょう。
というわけで、今回の記事はヒルトン・タシケントシティの宿泊レポートです。改めて申し上げますがこのようなラグジュアリーホテルにはとうてい身分不相応のため、泊まり慣れてない感丸出しの文章になっております。どうぞ大目に見てやってください。
ヒルトン・タシケントシティ(ヒルトンタシケントの表記も)は、近年開発されている複合施設タシケントシティのなかにあります。高級マンションや公園などさまざまな施設があるタシケントシティ(他の施設についてはこちらの記事もご覧ください:52. タシケントの今を象徴する複合施設タシケントシティ。夜の噴水ショーは必見!)ですが、そのシンボルがこのヒルトン。21階建ての建物はかなりの迫力があります。しかも夜になると国旗カラーなどにライトアップ。
それでは入ってチェックインしてみましょう。ロビーは小ぢんまりとしていますが、この国の年末年始には欠かせない立派なツリーが立っていました。
チェックイン時に施設などの案内をされ、いざ客室へ!
入ってみるとなんとびっくり、テレビの前には花束。そしてテーブルには一面の花びらとシャンパン、スタッフ直筆のお手紙が。さらにベッドの上には嬉しすぎるタオルアート。
そう、何か特典があるかも…と思い、チェックイン前日に慌てて宿泊日が結婚記念日であることをメールしていたのです。花束までは予想していましたが、こんな豪華なサービスがあるとは!
客室は最も安いキング・ゲストルームで取っていましたが、ワンランク上のキング・コーナー・スイートにアップグレードしてくれたようです。58平方メートルと十分な広さで、しばらく挙動不審気味に部屋の中をウロウロしてしまいました。しかも角部屋なので景色が最高! ホテルの前のタシケントシティが一望できます。
これが天下のヒルトンのホスピタリティ。世界でこのホテルが愛されるゆえんなのか・・・。まだホテルに入って数分なのに、ここまでされたら来年の結婚記念日も泊まるしかない!待ってろヒルトン!!と勝手に決意を固めます。
まずはドンと構えて優雅にシャンパンをいただくのがヒルトンにふわさしい過ごし方なのでしょうが、貧乏性な性格なので宿泊代の元を取らないと…とホテル内をいろいろ探検してみます。まずは1階レセププション横のカフェレストラン、ロビーラウンジへ。カプチーノ(4万5000スム:2022年1月現在のレートで約450円)とケーキ(6万スム)をいただきます。
ウズベキスタンで美味しいコーヒーやカプチーノにはあまりめぐり合ったことがないのですが、ここはさすがのお味。
メニューを見たところ、ここのお目玉は金箔いっぱいのゴールドカプチーノ(12万スム)のよう。普通のカプチーノの約3倍の値段なので今回は遠慮しましたが…。また一人15万スムでアフタヌーンティーもやっており、事前予約すれば宿泊客でなくても楽しめるようです。
続いて4階のプールへ。普段からあまり運動しないこともあり、ホテルのプールなんて入ったこともないのですが、ヒルトンのプールなら行かなきゃ損! とわざわざ水着まで買って楽しむ気満々だったのです。その水着に着替えて、鼻息荒くプールに乗り込むと…。
いやいやこれはスゴイ!タシケントシティを眼下に見ながら大きなプールで泳げるとは。
大きなプールはすこし水温が冷たく、ずっと泳いでいるには少し寒かったのですが、温水の小さなプールもあって温泉気分で入れました。ベンチも多く、泳ぎ疲れたらゆっくり休むことができます。
プールのほか、同じ4階にはスパ(レセプションスタッフはハマムと言っていた)、3階にはフィットネスクラブなどいろいろな施設があるようです。
お待ちかねのディナーです。ヒルトンには最上階21階にあるアジア料理店「CITY21」、1階にあるグリル料理中心の「SHOSH」のふたつのレストランがありますが(その他バーレストラン「TUMBLER」とカプチーノをいただいたロビーラウンジでも飲食可能)、大晦日だけあってどちらも約4万円のチャージが必要とのこと。し、宿泊代より高い…。
さらに目星をつけていた市内のレストランもほとんど休業中で、途方に暮れた私たちは天下のヒルトンに手作りのおせち料理と年越しそばを持ち込むという暴挙に出たのでした。レストラン情報については何のお役にも立てず、大変申し訳ございません。またいつか行けたらいいなあ。
しかしタシケントシティの夜景を眺めながらのフライングおせちと年越しそばも、なかなかオツなものでした。おそらく一生忘れられない年越しでしょう。
年越しの瞬間からあちこちで上がる花火の音を聞きながら、ぐっすり就寝。
明けて元旦。お正月モードなのか、朝食の時間は10時から13時までとかなり遅めでした。1階のレストランSHOSHでいただきます。
朝食の評判が良いと聞いていたのでワクワクしていましたが、期待を裏切らない充実っぷり。
さすがヒルトン! と感心する種類の多さでしたが、サモサや地元産はちみつ、ドライフルーツなどウズベキスタンらしい料理や食材もありました。ウズベク陶器やウズベクおじさん人形もところどころに飾られていてナイス!
いつまでも食べていたいほどでしたが、チェックアウト時間が近づいてきたので泣く泣く後にします。
ただチェックアウト時間は12時なので(今後変更になる可能性あり)、朝食を早めにすれば午前中のんびりできるはずです。
以上、ヒルトン・タシケントシティ宿泊記をお送りしました。スタッフの皆様、すばらしいサービスとホスピタリティをありがとうございました!
最後に気になる今回の宿泊料金ですが、最安の客室であれば大晦日でも1泊1室260ドル(公式サイトから予約)ほどと、ド庶民の私たちでも手が出るお値段でした。しかも宿泊日3日前まで変更・キャンセル可能のセミフレックスレートで、なおかつ朝食付き。
というわけで、ウズベキスタン旅行が気軽にできるようになったあかつきには、全力で旅行者の方々におすすめしたいホテルです。ヒルトンなんて敷居が高い…と思われている方もまずはお値段をチェック! そしてラグジュアリーホテルに泊まり慣れている方は、ぜひ私たちに高級ホテルでのおすすめの過ごし方を教えてください(笑)