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写真提供:「Sense Of Thai」
タイ旅行といえば、タイ料理やマッサージ、寺院めぐりなどいろんな楽しみ方がありますが、"タイの伝統衣装を着て記念撮影" なんていかがでしょう? バンコク旧市街にあるタイ伝統衣装レンタルショップ「Sense Of Thai」では、美しい衣装を借りて、きらびやかな寺院で自由に撮影ができるんです。
2021年12月、筆者もこちらの店でタイ伝統衣装をレンタルし、友人たちと一緒にワイワイとコスプレを楽しんできました。もうはちゃめちゃに楽しかったので、みなさんにもぜひオススメしたい!
本記事では、店までのアクセスやレンタル料金、衣装選びや撮影の様子などをレポートします。 家族、友人、カップル、ひとりでだって、最高の思い出になること間違いなしです♪
タイの伝統衣装は、インドやカンボジアの影響を受けながら、時代とともに変化してきました。1960年代以前のタイでは、日本でいう「着物」のような正装は存在しなかったそう。
1964年にシリキット女王が女性用の民族衣装をデザインしたり、1970年代後半に王室の仕立て屋チームが男性用の民族衣装を開発したりするなどして、公式の海外訪問で着用するための現代的な「チュットタイ(タイの衣装)」が確立されていきました。
アユタヤ時代に高貴な人々が着ていたとされる衣装から、現代ではメジャーになった正装まで、タイ伝統衣装は多様性に富んでいて実にユニークです。
バンコクにはタイ伝統衣装のレンタルショップがいくつかありますが、近年とくに人気が高まっているのが、旧市街のチャオプラヤ川近くに位置する「Sense Of Thai」。華やかで美しいタイ伝統衣装が豊富にとり揃えてあり、好きな色やデザインが選び放題です。
店からほど近い場所にある「ワット・アルン」などの有名寺院や情緒ある旧市街を散策しながら、自由に写真撮影を楽しむことができます。"対応がていねい""日本語の対応があって安心""ショップのカメラマンの写真がきれいで感動"など、バンコク在住の日本人のあいだでも大評判。
筆者も"タイにいるあいだに、ぜひこのショップで衣装を借りて記念撮影をしたい…!"とずっともくろんでいたのですが、このたび念願叶ってその機会を手に入れたのです。
■Sense Of Thai
・住所: 1/11 Trok Mahathat, Maharaj Road, Phranakorn District, Bangkok(2F Tha Maharaj Mall)
・駐車場: モール内にあり
・営業時間: 10:30~19:00(年中無休)
・電話: +66 94-321-5225
衣装レンタル代
●女性:550~850バーツ
●男性:550バーツ
●子ども:400バーツ
ショップ専属のフォトグラファー同行代
●2,300バーツ/1時間
●3,300バーツ/2時間
(※2022年1月現在、フォトグラファーの対応言語は英語のみです)
店から送られてきた「当日の準備物」や「留意点」については、以下のとおりです。
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●靴のレンタルサービスはなし
●男性は「黒・茶系の革靴」がおすすめ
●男性は「黒や白の長め靴下」がおすすめ
●女性は「1-2インチのハイヒール」がおすすめ
●女性は「ストラップレスブラ」の着用がおすすめ
●メイク・ヘアメイクのサービスはなし
●写真撮影で必要な交通費や入場料は実費
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女性は衣装を着るときに片側の肩ひもを隠す必要があるのですが、ストラップをブラの内側に折り込んで安全ピンで留めるなど工夫をすれば、ストラップレスでなくてもなんとかなるようです。
筆者は現地でメイク直しやヘアセットをするため、メイク道具一式やヘアアイロンも持参しました。
タイ伝統衣装レンタルショップ「Sense Of Thai」があるのは、チャオプラヤ川沿いのショッピングモール「Tha Maharaj」(ター・マハラート)の2階。近くには王宮、ワットポー、ワットアルンなどの観光名所があります。現地までのアクセス手段としては、タクシーや地下鉄、船など。
●車の場合
▶バンコク中心部からgrabなどのタクシーでおよそ30分。モール敷地内に駐車場あり。
●地下鉄(MRT)の場合
▶MRT「サナーム・チャイ駅」1番出口から、タクシーやトゥクトゥクで「ター・マハラートモール」」まで約5分。
●船の場合
▶チャオプラヤーエクスプレスボートに乗って「マハラート船着き場」で下船。
筆者が撮影した時期は、2021年の12月中旬。乾季で雨はほとんど降らず、1年のなかでもっとも涼しい時期ということもあり、外での写真撮影には絶好のタイミングです。日本、タイ、ベトナム出身のガールズたち4名と、カメラマン担当のミャンマー人青年という、国際色豊かな5人のメンバーが集結し、タイ衣装コスプレを楽しんできました。
西日が美しい夕暮れ時に撮影しようということで、15:00過ぎにショップに到着。さっそく衣装選びがスタートです。店内には色とりどりの美しい衣装がズラ~っと並んでいて、まさに夢のような空間。 どれも新品のようにきれいで、眺めるだけでうっとりしてしまいます。これは迷う!
女性の衣装は550バーツ、650バーツ、750バーツの3種類があり、生地の素材やデザインによって異なります。
●550バーツ(写真左)▶ ジャカード生地
●650バーツ(写真中))▶ 柄が入っている織物
●750バーツ(写真右)▶ キラキラベールつきのシルクやサテン生地
写真提供:「Sense Of Thai」
750バーツの衣装は一番高いけど、生地の表面にかったキラキラベールがとてもゴージャスで、ひと目ぼれ。それに即決しました。
女子たちみんなで「どっちの色がいいかな?」「あなた、これめちゃくちゃ似合うよ!」と、大はしゃぎしながら衣装を選ぶ時間の、もう楽しいことといったら! もしかすると、それを待つ男性陣は退屈してしまうかもしれませんが… (笑)
スタッフさんはテキパキと衣装を運んでくれて、「こちらの色の方がお顔が明るくみえます」と的確なアドバイスもくださり、安心して任せられるとてもていねいな接客です。日本語が堪能な方もいらっしゃいます。
衣装の色選びでおもしろかったのが、それぞれのパーソナルカラーの違いが如実に表れていたこと。たとえば「この2色のどちらかで迷う!」という場合は、両方の生地を両肩にかけて並べてくれるので、その人に似合う色の明度や彩度、黄みや青みの強さなどがハッキリわかりました。
ご自身のパーソナルカラーをご存じの方は、ぜひそれも参考にしてみてくださいね。筆者はイエローベース寄りの明るめのカラーが得意なので、コーラルピンクの衣装を選びました。
女性の衣装は「シワーライ」という伝統的スタイル。巻きスカートに、上半身は「サバイ」という長方形の布を巻き、さらにシルクなどの布を肩から掛けます。片方の首筋・鎖骨・肩が露出して、とてもセクシー。
スタイルがよく見えるので、最近太り気味の筆者の体型もカバーしてくれている気がします (笑)。ちなみにグラデーションカラーの巻きスカートは、こちらのショップでしかお借りできないものなんだとか。タイ人の友人は「シワーライは何度も着たことがあるから、私は ラーマ9世スタイルにする」と言って、長袖の現代的な衣装を選んでいました。
男性用の衣装は「スア・プララーチャターン」と呼ばれる正装スタイル。
イヤリングやピアス、ネックレスなどのアクセサリー類と、タイ風ハンドバッグを無料で貸してもらえます。髪飾りはないので、必要であれば持っていきましょう。
外で写真撮影をするあいだは、スマホや財布など貴重品以外の荷物を、ショップに預けることができます。撮影中にトゥクトゥクに乗ってヘアセットが乱れたり、マスク着用でメイク崩れしたりする可能性があるので、リップや手鏡もあると安心かも。
タイ風ハンドバッグはかなりコンパクトで、貴重品が入りきらない可能性があるので、別のバッグも用意したほうがいいかもしれませんん。
撮影場所のおもな候補地としては、有名な観光名所「ワット・アルン」「ワット・ポー」などがありますが、私たちが選んだのは、店からトゥクトゥクで5分ほどの場所にある「ワット・ラーチャボピット」。
1869年に国王ラーマ5世によって建立され、ヨーロッパ建築の影響を色濃く受けた美しい寺院です。入場料が無料なのもありがたい。
衣装選びやヘアアレンジなどの準備でかなり時間がかかってしまったので、16:00頃にバタバタと出発。外は日中の暑さがやわらいで、かなり涼しくなっています。
ワット・ラーチャボピットに到着すると、すぐに撮影開始。今回我々はショップのフォトグラファーを手配せず、写真が趣味の友人が一眼レフで撮ってくれたり、互いをスマホで撮りあったりしながら、撮影をおこないました。
オレンジ色の夕日を浴びて、キラキラと輝く寺が美しい…! 黄金の仏塔をとりかこむ円形の回廊は、歩くことができます。
ここから載せる素晴らしい写真たちはすべて、友人たちが撮ってくれたものです(ありがたや、ありがたや…)。
まずは、ハンドバッグを手前にもってきてパシャリ。
ポージングが下手すぎる筆者を見かねたタイ人の友人が、「片足を少し前に出して」「顔を少し左に向けて」など、いろんなポーズのアドバイスをくれてめちゃくちゃ助かりました。タイ人はポーズを決めるのが本当に上手で、モデル並みにバリエーションも豊富で、いつも感心しちゃいます。
壁一面にほどこされた、カラフルなモザイク模様の前でパシャリ。タイの伝統的挨拶である「ワイ(合掌)」のポーズをとってみたのですが、これがなかなか難しい。
筆者のポーズはヒジが開きすぎて、「それはインドの "ナマステ" だよ」と言われてしまいました(笑)。ヒジを開けすぎず、手のひらはぴったりつけずに少し丸みをもたせるのがいいようです。ふぅーむ、奥が深い…
こちらは段差をうまく利用した集合写真。
「ななめ後ろを向いて」とアドバイスされて撮ってもらった写真。イイ感じです。
事前に「やってみたいポーズ」の写真をいくつか用意しておくと、撮影がスムーズになるかもしれませんね。
座って撮影するときは、肩にかけている「サバイ」を整えて流すときれいだと、教えてもらいました。たしかに。
「ワット・ラーチャボピット」をあとにして、旧市街をウロウロ散策しながら、「ここだ!」と思ったスポットで立ち止まりながら写真を撮りました。トゥクトゥクなど、タイらしい光景を背景に入れ込んでみるのも楽しい♪
「タイ国防省」の前でパシャリ。淡い黄色と白を基調にした建物がとってもかわいくて、穴場スポットです。
太陽が傾いて西日が差し込むと、幻想的でため息がでるほど美しい…
あっというまに夕日が沈んでいきました。
いや~、楽しすぎました! 私たちは夕暮れ時の撮影でしたが、日中だと太陽の光が入ってもっと明るく、まったく雰囲気の違う写真が撮れると思います。どちらもいいですね♪
お店のフォトグラファーに撮影してもらった場合は、1週間以内に300枚ものデータを渡してくれるのだそう。とてもきれいな写真なので、次回撮影するときはぜひお願いしてみたいです。イメージが知りたい方は、ぜひ「Sense Of Thai」の Instagram をチェックしてみてくださいね♪
「タイ伝統衣装を着て記念撮影」なんて、タイでしかできないことのひとつでしょう。大切な人と、一緒に残る思い出作りをしてみませんか? タイ在住者にも観光で訪れる方にも、心からおすすめしたい体験です♪
タイでは新型オミクロン株の感染が急拡大しており、自由にタイ旅行をするにはまだハードルが高い状況ではありますが… 今後のタイ旅行のプラン作りに、なにか参考になれば幸いです。それでは皆さま、また次回の記事でお会いしましょう!