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サローム(こんにちは)!
刺繍スザニや織物、木工細工など、伝統工芸品やこの国ならではの雑貨を挙げればきりがないウズベキスタン。ただバザールや土産物屋さんで工芸品を買おうと思っても高くつくし、それぞれの有名産地に行けば安く手に入るのだろうけど遠いし……と旅行中悩むこともあるはず。
そんな悩みを解決してくれるような夢のようなイベントが、タシケントで月に1回開催されているのです。市民がハンドメイド雑貨やクラフトアートを持ち寄って売り買いしている手作り市、その名もアートバザールを紹介しましょう。
開催日については、日程が近づくとFacebookページやインスタグラムで発表されます(このページ下部にリンクあり)。基本的に月に1回、日曜日に開かれますが、お客さんが多い12月は2度開催。開催場所はこれまで市内を転々としていましたが、現在は高級ホテル・インターナショナルホテルのホールで開かれています。ちなみにこのアートバザールは在住日本人にとっても有名なイベントで、行けば知り合いに合える率が高い貴重な場になっています。
ホールに入るといきなり飛び込んでくる数々の雑貨と色彩の洪水! 民族工芸品がお好きな方は、この時点で歓喜の声を上げてしまうでしょう。
はやる気持ちを抑えて、ホールを一周してみましょう。
いきなり現れたのはいかにもこの国らしい出で立ちの人形、繊細な絵が描かれたお皿、そしてクリスマスオーナメントボール! そう、今回行ったのは年内最後のアートバザール。クリスマスや年末が近いため、売り物もこのような華やかな商品であふれていたのでした。
なお余談ですが、ウズベキスタンではあくまでクリスマスは新年のお祝いの一環として祝われています。詳しくは以前書いた記事(4. クリスマス=年越し祝い!?クリスマス時期の風景@ウズベキスタン)をご覧ください。
この美しい、そしていかにもウズベキスタンらしいザクロや絣(かすり)模様が描かれたオーナメントボールはなんとカボチャで作られたとのこと。売り手はサマルカンドご出身というおしゃべりなおじさんでした。
そしてこの国の伝統工芸品の代表選手、スザニ。小さめサイズなので観光客でも気軽に買えそうです。
スザニ同様、色鮮やかで美しいチェスセットも売っていました。
生活用品もいろいろ売っていますが、どれも手作り感が出ている魅力的な商品で、なおかつおしゃれ。売り場をじっくり見ていると、あっという間に時間が過ぎていきます……。
こちらではおばさんがコースターや壁掛けフック、スマホスタンドを売っていました。2022年の干支、虎の絵が描かれた商品もあります。そしてやっぱりオーナメントボールやツリーなどのクリスマスグッズも販売。
ひととおり売り場を一周してみましたが、別の入口を見つけました。入ってみるともうひとつホールがあり、ここも手作り雑貨を揃えた売り場で埋め尽くされていたのでした。買い物が全然終わらない……!
ここで目についたのは、ハンドメイド木工品の売り場。スマホスタンドやコースターが売られていますが、なんと美しいこと! スマホスタンドはサマルカンドやヒヴァのイスラム建築が彫られたものもあり、おみやげとしてもセンス抜群です。
売り場をめぐるにつれ物欲がどんどん高まっていったアートバザール。とにかく欲しいものだらけでしたが、買うものを厳選して買い物を終え、やっとホールを出たのでした。
紹介した売り場を見ればわかるように、売られているのは旅行者でも買いやすい小物雑貨が中心。実は観光地のバザールなどの土産屋さんは、日本への持ち運びに困りそうな大きな商品や、とにかく派手派手で部屋に飾るにも困りそうな土産物(ウズベク人の広い家には合ってるかもしれませんが……)も多く、結局買いたい土産物がない……と悩んでしまうこともしばしば。その点、アートバザールで売られている雑貨や工芸品は使いやすかったり飾りやすかったりするものが多く、良心的なのです。
このときはクリスマスオーナメントボール4つ、鍋敷き1枚、コースター2枚、スマホスタンドひとつを購入。日本円換算で、これでたった3000円弱でした。クオリティを考えると最高の買い物といえるでしょう。
なお売り手はロシア系女性が目立ち、英語を話す方も多くいらっしゃいました。購入する際は値下げ交渉をしてみてもよいですが、もともとの値段が安いので交渉はお手柔らかに……。
また手作り商品ばかりなので、当然現品限りのものが多いと思われます。早めの時間帯、できれば午前中に行った方がいいでしょう。この雑貨いいな、でもほかの売り場もまわって考えてみよう……と思って戻ってきたらもう売り切れていた、なんてことも。
以下、現在の開催場所インターナショナルホテルに移る前の会場で開かれたときの写真も掲載しておきます。当時はティムール広場近くのドームフォトというギャラリーで開催されていました。
2019年に行ったときのものですが、このときも12月に行ったためやはり冬ならではの品物が多く売られていました。
このときはこの国らしい絣模様のキーケースを買いましたが、やはり日本円で200円いかないぐらいの格安で購入できました。
もしかしたらタシケント一番のお土産スポットかもしれないアートバザール。これにあわせて旅行するのは難しいかもしれませんが、滞在日程とかぶればラッキー! オリジナリティあふれる手工芸品を買いまくりましょう。年が明けてもまだまだ気軽にウズベキスタン旅行ができない日が続きそうですが、事態が収束し旅行できるようになったときはぜひチェックしてみてください!
※ここで紹介されているようなお土産を買いたいけれど、アートバザールのスケジュールが合わない…という方は、原則毎週日曜開催されているヴォストーチヌィ・バザールを紹介したこの記事(66. 日曜限定!多種多様なお土産がお安く買えるヴォストーチヌィ・バザール)もぜひご覧ください!