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全世界にオミクロン株が広がり、新規感染者数が増えてきていますね。
ブルガリアでも1月2日にオミクロン株が見つかって以降、その比率が増えてきているようです。
新規感染者数も1月18日には過去最多である1万1181名を記録しました。
オミクロン株は軽症だといわれ、西欧諸国では感染者数に対して重症者数・死亡者数は多くありません。
しかし、ブルガリアではデルタ株も同時に流行っているためか、
1月18日時点で人口100万人あたりの過去7日間の死者数世界ワースト3位。
こうした感染の大幅な拡大を受け、ブルガリア国内での規制や入国規制などに変更が生じています。
入国規制について
1月20日より各国の感染状況に応じたゾーン分けに変更が生じました。
日本は変わらずにオレンジゾーンです。
ブルガリアと国境を接する国のほとんど(ルーマニア以外)がレッドゾーンに指定されました。
レッドゾーンからブルガリアへの入国は原則禁止となるため、渡航予定のある方は十分にご注意ください。
【1月20日以降の、ゾーン区分】
(1)グリーン・ゾーン
バチカン、ルーマニア
(2)オレンジ・ゾーン
グリーン・ゾーン及びレッド・ゾーン以外の全ての国。(※当館注:日本はここに含まれる)
(3)レッド・ゾーン
オーストラリア、オーストリア、アルバニア、アフガニスタン、バルバドス、バハマ、ベリーズ、バミューダ諸島、ボスニア・ヘルツェゴビナ、英領バージン諸島、ルクセンブルク、ジブラルタル、グレナダ、グリーンランド、ジョージア、サントメ・プリンシペ、ドミニカ共和国、クウェート、エスワティニ、イスラエル、ウルグアイ、アイルランド、アイスランド、イタリア、ヨルダン、カーボベルデ、ケイマン諸島、カナダ、カタール、キルギス、アンドラ、リヒテンシュタイン、モナコ、コロンビア、スイス、ギアナ、北朝鮮、バーレーン、ベルギー、デンマーク、スペイン、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、キュラソー、レソト、レバノン、ボリビア、タンザニア、英国、マン島、アルバ、アルゼンチン、ボツワナ、
グアテマラ、ギリシャ、エルサルバドル、エストニア、ザンビア、ジンバブエ、キプロス、コスタリカ、キューバ、ラトビア、リトアニア、モルディブ、マルタ、モザンビーク、ナミビア、パナマ、パラグアイ、ポーランド、ポルトガル、サンマリノ、北マケドニア、セーシェル、スリナム、セルビア、タジキスタン、トリニダード・トバゴ、トルコ、フィンランド、チリ、南アフリカ共和国、サバ島、セントビンセント及びグレナディーン諸島、シント・ユースタティウス島、スロバキア、スロベニア、米国、トルクメニスタン、タークス・カイコス諸島、ハンガリー、フェロー諸島、ドイツ、ブラジル、セントクリストファー・ネービス、フィジー、フランス、クロアチア、モンテネグロ、チェコ。
(参照&引用:在ブルガリア日本国大使館・領事班からの1月18日発行Eメール)
隔離機関について
1月11日から陽性患者および濃厚接触者の自己隔離期間が変更になりました。
・陽性患者:14日間→10日間へ
・濃厚接触者:10日間→7日間へ
また、濃厚接触者がワクチンのブースター接種済みの場合には、
自己隔離開始後72時間経過後のPCR検査陰性結果を提出することで、自己隔離解除が可能です。
(参照:在ブルガリア日本国大使館・領事班からの1月12日発行Eメール)
現在ブルガリア国内には多くのPCR検査場があり、検査を受けたいと思った場合には基本的には予約なしで検査を受けることができます。
また上記写真のような簡易検査キットが薬局で売られているため、こちらも簡単に手にいれることができます。
(※もし店頭にない場合でも、薬局の人に声をかけると裏から出してくれる場合があるので必要な場合には声をかけてみることをおすすめします!)
PCR検査の結果陽性だった場合、検査機関から各地域の保健局に連絡が行くため自分でどこかに連絡をする必要はありません。
また無症状もしくは軽症の場合には医師との面談は必須ではなく、そのまま自己隔離に入ります。
もし症状が悪化した場合にはGP(かかりつけ医)への連絡が必須とのことです。
(在留外国人の中にはブルガリアのGPを持たない人も多いため、その場合はどうすればいいのか…
正解は分からないのですが、個人的にはかなり気になります。)
新型コロナウイルス対応に関する新たなブルガリア国家計画
今までは新規感染者数に応じて国内の地域をゾーン分けしていました。
けれど、1月13日に公表された計画によると、
・COVID19用ICY病床数の占有率
・1週間ごとのICU病床の占有率上昇速度
・14日間の感染率
上記の3点に基づいて、感染状態を4つのステージに区分することになりました。
そしてステージごとに教育・公共施設や活動・雇用者に対して行動規制が変わります。
感染予防措置導入に関する4つのステージ
COVID-19用ICU病床数の占有率、1週間ごとのICU病床の占有率上昇速度、14日間の感染率に基づき、
感染状態を4つのステージに区分し、以下の措置を導入する。
なお、国境管理については、その時のEUの規制及び要請、
及び国内の感染状況に基づいたゾーン区分に照らし適切なブルガリア国内法に基づき実施される。
【第1ステージ(ICU病床占有率50%)】
<教育>
・週に1度の生徒及び教員・職員に対する簡易抗原検査の実施(グリーン証明保持者は例外)。
・団体行動を伴う活動の停止(例:博物館・展示会・自然施設等訪問、遠足、グリーンスクール等)。
<公共施設・活動>
・感染予防措置が適用される施設・活動の範囲の拡大。
・措置順守に関するコントロールの強化。
<雇用者>
(一般的な推奨事項及びガイドラインに従う。)
【第2ステージ(ICU病床占有率60%)】
<教育>
・趣味や習い事に関する活動の停止。ただし、学年の異なる生徒の混合が起こらないよう体制が整えられている場合は例外。
・週に1度の生徒及び教員・職員に対する簡易抗原検査の実施(グリーン証明保持者は例外)。
・団体行動を伴う活動の停止(例:博物館・展示会・自然施設等訪問、遠足、グリーンスクール等)。
<公共施設・活動>
・ワクチン証明・回復証明等の期限に関する監視(の強化)。
・要すれば、専門家による協議を踏まえた(措置の)変更に関する対応。
<雇用者>
・職員の50%までのリモート勤務及びグリーン証明保持の推奨。
【第3ステージ(ICU病床占有率70%)】
<教育>
・5~12年生については、対面授業とオンライン授業のローテーション制とする。
・すべての1~4年生、及び重大な障害を有する生徒のための教育機関の5~12年生は、週に1度の簡易抗原検査の下、対面授業を継続。
・団体行動を伴う活動の停止(例:博物館・展示会・自然施設等訪問、遠足、グリーンスクール等)。
・趣味や習い事に関する活動の停止。ただし、学年の異なる生徒が混合しないよう体制が整えられている場合は例外。
<公共施設・活動>
・各施設の使用可能キャパシティー制限(50%)の導入。
・グリーン証明制度を順守した上での、稼働時間22時までの制限の導入。
<雇用者>
・リモート勤務及びグリーン証明保持の義務化。
【第4ステージ(ICU病床占有率80%)】
<教育>
・1~4年生を除き、対面授業の停止。1~4年生の対面での終日の学校教育は、学年が混合しない場合においてのみ可能。(対面授業実施に際しては、週に一度の生徒及び教員・職員に対する簡易抗原検査の実施(グリーン証明保持者は例外)。)
・団体行動を伴う活動の停止(例:博物館・展示会・自然施設等訪問、遠足、グリーンスクール等)。
・趣味や習い事に関する活動の停止。ただし、学年の異なる生徒が混合しないよう体制が整えられている場合は例外。
<公共施設・活動>
・保健大臣令により指定された施設・活動の停止。
・グリーン証明活用の停止。
・飲食店、薬局、眼鏡店、ペットショップ、銀行、郵便・クーリエ業者、保険業者、支払い関係サービス、電気通信業者のみが稼働可能。
<雇用者>
(稼働が許可されるのは、飲食店、薬局、眼鏡店、ペットショップ、銀行、郵便・クーリエ業者、保険業者、支払い関係サービス、電気通信業者等のみ)
(引用元:在ブルガリア日本国大使館・領事班からの1月14日発行メール)
今月に入り、ブルガリアの規制は色々と変更がありました。
今後も状況に応じて変更が予想されるので、ブルガリア滞在中の方や渡航予定の方は在ブルガリア日本国大使館からのメールを受け取れるようにしておくことを強くおすすめします。