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オミクロン株で食料や薬不足に!

武田 信晃

武田 信晃

香港特派員

更新日
2022年2月28日
公開日
2022年2月28日
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香港ではオミクロン株が感染爆発していまして、新型コロナウイルスが世界的に広まってから初めて困難に直面していると言えます。人口750万人の香港において2月28日には約3万4000人の新規陽性者を記録。人口1200万人の東京の過去最大の新規陽性者が2月2日の約2万2000人。人口10万人あたりでみると、香港は453人、東京は183人なので、香港がいかに大変な状況下にあるのかがわかると思います。

薬局のコロナの副作用緩和のための薬の陳列棚は、品不足というよりほぼ売り切れ

トラックドライバーの感染拡大が香港の日常生活に大きな影響を与えています。香港における野菜は中国からの輸入に頼っているですが、ドライバーが感染したことで配送と滞り、品不足気味に陥りました。また、牛肉や豚肉も中国からの輸入に頼っていますが、香港で食肉加工を担っている大手の会社で、従業員360人中、約25%がオミクロンに感染するというクラスターが発生。人手不足に陥ったことで肉の加工が遅れたためスーパーマーケットや個人商店への供給が減り、こちらも陳列棚から商品がなくなりつつあります。しかも、品不足で値上がりが発生する悪循環です。

また、医療のひっ迫の影響で、軽症であれば自宅療養となっています。そのため、薬局では発熱やのどの痛みなどに効く薬の売り切れも続出する事態になっています。新型コロナ発生当初のトイレットペーパーやマスクのような品不足感がしばらく続く気配です。

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