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サローム(こんにちは)!
ウズベキスタンで生活する際、困る人にとっては困るのが本屋の数が少ないこと。前特派員の齋藤さんもタシケントの書店事情に関して記事を書かれていましたが(タシケントでは本屋は深夜、車に乗ってやってくる??・タシケントでの一冊はこちら!書店「本の宇宙」)、至るところに本屋がある日本とは違ってとにかく本屋の数が少なく、またそこそこ大きい書店でも本の種類が少なかったり、ジャンルがかなり偏っていたりするのです。よく見るのは歴史本や偉人(ティムールやナヴォイなど)の伝記、ビジネス書や自己啓発本、そしてレシピ本などでしょうか。
本好きの方や本をお探しの方は、本屋以外にもぜひ立ち寄っていただきたいスポットがあります。それが今回ご紹介する古本露店街、ロシア語で"Книжные Ряды"(クニージヌィエ・リディー:直訳すると「本の列」)です。
本のバザールともいうべきこの露店街があるのはタシケントど真ん中。ナヴォイ劇場と道を挟んでツム百貨店(ЦУМ, Toshkent Univermag)が建っていますが、その裏から始まります。3~400mにわたって本の露店が並び、終点は地下鉄コスモナウトラル駅近く。観光の合間や気晴らしのお散歩にちょうどいいルートです。ちなみに私はこのエリアを勝手にタシケントの神保町と命名しています。
屋台の中で本を売っていたり、路上に広げて売っていたりとお店の形は様々。当然ほとんどロシア語やウズベク語の本になりますが、これは!と思った本が見つかったら売り手と交渉してみましょう。日本語の本が見つかることもありますよ!
また売っているのは本だけでなく、ソビエト時代のバッジや食器などアンティーク品を売っているところも。この道全体がのみの市になっているといえるでしょう。思いがけない掘り出し物がここで見つかるかもしれません。
道の西側には"Moviy gumbazlar xiyoboni"、青ドーム広場という名の公園が広がっており、タシケント市民の憩いのスポットになっています。特に今の時期は、暖かくなるのを待ち望んでいたかのように人出が一気に増え、家族連れや学生たちが遊具で遊んだり、カップルがデートしたりしている様子が見られます。このエリアを散歩するだけで「ああ、春が来たなぁ」と実感するのです。
なお露店街の北の端、ツム百貨店の脇にはКнижный Мир(クニージヌィー・ミール:直訳すると「本の世界」)というそこそこの規模の本屋もあります。本をお探しならこちらもあわせて覗いてみてください。
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!