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サローム(こんにちは)!
2022年3月現在、気軽に入れる日本人経営の日本料理店が全くないタシケント(シェフが現地人と思われるスシレストランはどんどん増えていますが……)。その一方、ビジネス面などで両国間の繋がりが深いため韓国人駐在員が多く、韓国料理店は多数。実はタシケントはコリアンレストランの激戦区なのです。私たちにとってなじみ深い料理が食べられるこれらのお店は、日本食が恋しくなった在ウズ日本人にとっての救世主なのです。また不幸にもウズベク料理がお口に合わなかった旅行者にとっても、行く価値大有りでしょう。
韓国料理店は、タシケント随一の繁華街で韓国人駐在員が多く住むオイベック・ミラバッド地区に集中しています。その中から、私たちがよく行くお気に入りのお店を2つご紹介しましょう。
1つ目のお店は「ソダム Sodam」。韓国食材がそろい、日本人御用達の市場であるミラバッドバザール(また次回の記事でご紹介します)の向かいにあります。
ここではビビンバやキムチチゲ、スンドゥブ、チヂミ、キムパッなどおなじみの韓国メシが食べられます。私はまだ食べたことがないのですが、牛丼やそばなどの和食も。メニューはハングルとロシア語のみですが、写真つきなので安心です。
私のお気に入りメニューは、9万5000スム(2022年3月現在のレートで約950円)のオジンオトッパッ。なかなか聞きなれないメニューですが、一言でいうとイカご飯。コチュジャンで炒めたイカや野菜と白米がセットになっているシンプルな料理ですが、これが美味しいのです。というのも、シーフードがなかなか食べられないウズベキスタンではイカが大正義。日本で当たり前のように食べているイカより何倍も美味しく感じられてしまうのです。
海鮮をモリモリ食べたい方にはチャンポン(9万スム)もおすすめ。日本のチャンポンとは少し違い、辛いスープに太麺が入った料理ですが、これでもか! というほどエビやイカ、ムール貝などのシーフードが入っているのです。
なおビールなどお酒類もあり、さらにランチタイムは無料のコーヒーつき。韓国料理店ではおなじみの、テーブルを埋め尽くさんばかりに出してくれる小皿料理のサービスも嬉しいところです。また併設のショップで韓国食材などを購入することもできます。
2つ目のお店は一転ディープなお店。オイベック地区のランドマーク、グランドミールホテル横の路地沿いにある「ガマソ Kamasot」です。
まず入口に書かれているのが巨大なハングルのみで、入るのに勇気がいりますが……。
たいてい中庭を挟んだ離れの大部屋に通されますが、お酒を片手に焼肉を楽しんでいる韓国人おじさんたちでいつもにぎわっています。特に週末はおじさんたちのテンションも上がって韓国語が飛び交い、まるでソウルの下町の焼肉店にいる気分。
そう、ここは韓国焼肉が美味しいお店なのです。メニューは同じく写真つきハングル・ロシア語表記ですが、なぜかときどき日本語表記も見られます。
定番のサムギョプサルは8万5000スム。生ニンニクやサンチュもちゃんと出してくれます。
大人数で行ったときに楽しみたいのが、45万スムの鴨焼肉。メニューにはハングル(훈제오리)でしか載っていない上級者メニュー(?)ですが、少しスモーク風味の鴨肉は一度食べると止まらなくなるほどの美味しさ。
もちろんお酒類も充実。なんとここでは自家製マッコリをヤカンに入れて出してくれるのです!さらにソジュ(韓国焼酎)まで常備。ここまで呑みに特化した韓国料理店は、この国ではなかなかお目にかかれません。
おでん(韓国風おでんで練り物のみ)やタコのコチュジャン炒めなど、のんべえに嬉しいおつまみ系メニューも豊富。くれぐれも飲みすぎないよう気をつけて……。
この2つのお店は、歴代のタシケント在住日本人にも愛されてきた信頼と実績のレストランです。日本人慣れしている店員さんも多いので、ぜひ行ってみてくださいね!
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!