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サローム(こんにちは)!
世界各国の駐在員の共通の悩みが、日本食材の調達。在住日本人が多い都市では日本食材店があり、またママ友さんや駐妻さんコミュニティなどを通じてあらゆる情報が流れてくるものの、日本人が100~200人程度しかいないタシケントでは日本の食品購入可能なお店が少なく、口コミ網もまだまだ限られています。
思いがけずウズベキスタンに赴任することになった方は、日本から遠く一見すると辺境のような地で日本食を自炊できるのだろうか……とまず不安に思われるはず。けれど探してみると日本食材が揃ったお店がいくつかあり、それなりに充実した食生活を送れるのです。タシケント駐在員必見の、私たちがよく行くお店をご紹介いたしましょう。
タシケントに住むことになった方がまず押さえておくべきバザールは2つ、「ミラバッドバザール」と「アライバザール」。実はタシケントのバザールはおおまかにランク付けされており、バザールカースト(?)のようなものがあるのですが、この2つのバザールは売っている品物の質が高く、その分お値段も高め(といっても日本と比べると激安ですが……)といわれるバザールランク上位の市場。逆に物価が安いといわれているのがユヌサバッドバザールやクイリクバザール、質も値段もほどほどなのがチョルスーバザールといわれています。
そしてミラバッドバザールは、前特派員の齋藤さんも記事(「「タシケントの新大久保?」新市街のバザール:ミラバッドバザール)で書かれているとおり、周囲にロシア系住民や韓国人駐在員が多く住んでいることから、豚肉や韓国食材など他のバザールにはないものが揃っているのです。もちろん他のバザール同様一般食材も売っています。
韓国食材店では、私たちにもおなじみの食品や調味料もゲットすることができます。私たちがよく行くお店が「バンチャンマダン 반찬마당」。バザールの2階にありますが、少し行き方がややこしいので道順を説明しましょう。
バザール北西側の入口、前回の記事でご紹介した韓国料理店ソダムの目の前の入口から入ります。
半屋内のバザール入口両側に上へあがる階段があるので、右側の階段を上って突き当たりへ、道なりに左に折れてさらに突き当りまで行くとハングルが書かれたお店が出現。ここが「バンチャンマダン」です。
お店は普通のバザールやスーパーではなかなか見つからない商品でいっぱいですが、特に私たちにとって価値が高いものはうどん・そばなどの麺類や、海苔や乾燥わかめ、そしてわさび・韓国だしの素ダシダ・同じく韓国味噌(テンジャン)などの調味料。特にめんつゆ(韓国製)は韓国食材店でもなかなかお目にかかれず、貴重です。また冷蔵庫に入っている食品はお豆腐や韓国惣菜、そしてキムチなどですが、このキムチが私がタシケントで買った中ではトップクラスの美味しさ。店のオモニ手作りのキムチでしょうか。冷凍庫には豚肉やサバもあります。営業日は不定休なのでご注意。
またソダム(28. タシケントは韓国料理店の激戦区!おすすめレストランをご紹介)併設のショップでも韓国食材が購入可能。ここのおすすめ商品は肉厚のしいたけです。
こことあわせてよく行くのが、豚バラ肉を薄くスライスして売ってくれるお店。上記の入口から入ってすぐ右へ曲がると、トイレットペーパーやおむつなどの売り場ゾーンに入ります。数えて3つ目の通路を左に入ると、右手にハングルと"New World Meat"と書いてある一角が現れます。入るのにちょっと勇気が要る店構えですが、中に入って店主に「свинина, 〇〇грамм пожалуйста:スヴィニーナ・〇〇グラム・パジャールスタ」(豚肉〇〇グラムください)と言いながら薄く切るジェスチャーをすると薄切り肉を売ってくれるはずです。いつも置いているのはバラ肉(サムギョプサル)で、首周りの肉(モクサル)を置いていることもあります。こちらのお店も不定休で、特に日曜休みが多いです。
豚のブロック肉を買いたい方は、北東側の入口からバザールに入って左方向にある屋内売り場1階の肉売り場へ。豚肉売り場は牛肉や鶏肉売り場の隣で入口も別。店員さんたちはロシア系が多く、雰囲気が違うのですぐ分かるはずです。
ミラバッドバザール周辺にもお役立ちショップがあります。まずはオイベック地区のランドマークのグランドミールホテルとミラバッドバザールのほぼ中間地点、レストラン・アノールの3軒左隣にあるお店"РУБЛЁВКА"(ルブリオフカ)。ここは輸入食材専門店で、ポン酢や日本製醤油、韓国製めんつゆなどを置いています。もちろんヨーロッパ製などの食材も豊富です。
もう一つが最近オープンした中華食材店。お店の名前は「Fresh Market by Gao」で、РУБЛЁВКАがあるブロックの北側から東西に伸びる路地Fidokor通り(旧名Chekhov通り)沿いにあります。ここでは回鍋肉などの合わせ調味料や火鍋の素、さらにレンコンやモヤシなどバザールではなかなか見つからない野菜まで買うことができます。
続いてもう一つのおすすめバザール、アライバザール。野菜売り場や肉売り場のさらに奥の並びにあるお店、Fish Houseは輸入食材が多く、この国では珍しい調味料が手に入ります。特に日本製醤油、ポン酢、顆粒だしの素、量り売りのみりんといったラインナップは日本人にとって嬉しい限り。
さらにバザールの一番奥、"МЯСО-МОЛОЧНЫЙ, РЫБНЫЙ ЦЕНТР"(肉・乳製品・魚センター)と書かれた大きな建物も行ってみる価値あり。この建物内にも輸入食材売り場があるほか、1階はマグロ赤身やうなぎなど珍しい魚介が売っているシーフード売り場が、2階にはハムやソーセージ、サーロなどの豚加工肉売り場があります。なぜか肉に混じってイクラやキャビアも置いています。お酒のつまみということで一緒くたに売っているのでしょうか。
また最近オープンしたのが、この建物を正面に見てすぐ右脇に入るとある高級輸入食材店BLUEFIN。マロニーやカレールウ、高級ポン酢といった痒い所に手が届く商品を売っているほか、何と水槽に入った新鮮な貝類やタラバガニなども売っています。もちろんなかなか値は張りますが、豊富すぎる品揃えに圧倒されること間違いありません。
以上、私の知る限りの日本人滞在者におすすめお買い物スポットをご紹介しました。なおいずれの食材も常時あるとは限らず、在庫切れの場合もあるのでご注意ください。他に購入場所が分からない食べ物などありましたら、お気軽にコメントでお問い合わせくださいね!
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!