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先週からいよいよ外食の際にワクチン提示の規制も解除されたサンフランシスコ。現在はマスク着用義務もワクチン接種証の明提示も解除され、実質上コロナ禍前の生活ができる段階まで到達しています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
オフィス勤務を再歓迎するイベントを発表
サンフランシスコの保健局は、2022年3月14日にツイッターで12月ぶりに市内の1日における感染者が100人を下回ったと報告しました。先週こちらのコラムでもお伝えしたように、新規感染者の増加数が一気に減少しそのまま継続しています。すでにオミクロン変異株による感染拡大は、完全に終わったという雰囲気です。サンフランシスコ市長は、3月17日に、市内でオフィスに勤務する人を再歓迎するイベント「Bloom SF」を開催すると発表。こちらは3月27日から4月2日と1週間にわたってダウンタウンで開催される予定で、さまざまな催しものを行う祭典となります。
詳細は今日行われる市長の会見で発表される予定。このイベントによって、リモート勤務が終わり、新たなフェーズが始まるサンフランシスコの立ち位置がますます明確になりそうです。
市内の様子
2月中旬から屋内のマスク着用義務が解除されたサンフランシスコ、市内でも徐々に屋内でマスクをしない人たちを見かけるようになってきました。スーパーなどを見ると、現在マスクを着用している割合は90%程度。先々週までほぼ100%だったのに対して、徐々にマスクをしていない人が増えてきた体感です。
通りでマスクをしている人は、約20%程度までに下がっています。この傾向もオミクロン感染が落ち着いてきたここ数週間でより変化している印象です。これから暖かく暖かくなるにつれて、マスクをしない割合は徐々に増えていくと予想されます。
サンフランシスコのワクチン接種状況
市の公式ウェブサイトによると、今週の5歳以上を対象とした接種率は1回目が90%、2回目の接種率は86%。統計の誤差か、先週ようやく87%に移行した数が再度86%まで下がっています。現在1日にワクチン接種を行う平均数は52人。580人程度だった1月に比べるとかなりの減少数です。
ちなみに今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 93.9%
2. マリン郡 90.1%
3. サンタクララ郡 87.3%
現在サンフランシスコは5位の85.7%です。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は3884人。先週の5267人と比べても安定して減少中です。3000人台に減少したのが、実にオミクロン株が感染拡大する前の2021年7月以来。久しぶりに感染の落ち着きを取り戻した状態です。2021年6月は平均1000人を下回っていたため、このままの状態が続けば数週間で、その状態まで落ち着きそうです。
過去8週間の人口10万人あたりの感染者数は6.8人。こちらもグンと下がっています。過去8週間の感染テストの陽性率は1.5%。今週の2度目のワクチンの接種率は74.2%。ブースター接種率は57.2%。こちらもわずかながら上昇しています。
最後に
この記事を書いている2022年3月17日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は13万2051人・感染による死亡者数は831人。先週の13万2259人と比べると今週はなぜか感染者数が先週より減少しています。こちらもおそらく統計の誤差によるものだと思われますので、来週新たなデータをお伝えします。