キーワードで検索
人それぞれには生まれた日を祝う誕生日があります。
そして、スウェーデンにはもう1つ、個人を祝う「名前の日」というのがあります。
ウェブサイト「Dagensnamn」(ダーゲンズナームン、「今日の名前)の意)https://www.dagensnamn.nu/を見ていただくと分かりますが、1年365日、1つから2つのファーストネームが割り振られています。
名前の日を祝う習慣が始まったのは、カトリック教会が各聖人の亡くなった日を祝い始めたことに由来します。
今日では、誕生日ほど各々を盛大に祝うことはありませんが、偶然知り合いの名前の日を見つけたりすると、「おめでとう」と言ったりします。
しかしながら、スウェーデン王室ではしっかりと名前の日を祝います。今月12日は、ヴィクトリア皇太子の「ヴィクトリア」の名前の日であったため、祝賀行事がストックホルム市内にある王宮の中庭で行われました。
寒空の下、軍隊による音楽演奏が奏でられたり、軍隊幹部からヴィクトリア皇太子が花束を受け取ったりした後は、ヴィクトリア皇太子一家が集まった市民と談笑する時間もありました。
ヴィクトリア皇太子は自身と同じ名前の人を見つけると、お互いにおめでとうと言い合ったり、また多くの市民の声に耳を傾けていました。
20分弱と短い時間でしたが、スウェーデン王室を間近で伺うことができたひと時でした。
年齢が上がるにつれて、誕生日を祝ってもらうことが嫌になったりもしますが、毎年祝ってもらっても悲しくならない名前の日。もし誰か知り合いの名前の日を見つけたら、ぜひその人を祝って、ハッピーにさせましょう。
<参考>
・スウェーデン言語民俗研究所