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ネパールの生き神クマリ。
有名なのはカトマンドゥのロイヤルクマリですが、パタンやバクタプル、ブンガマティにもローカルクマリが存在します。
カトマンドゥのクマリは撮影不可。近くからの参詣も不可。1日に何度かお目見えする時間が決まっていますが、館の上階から参詣者を見下ろすだけです。
しかし、パタンはじめローカルクマリとは接見可。
先日用事で久々にパタンの館を訪れた時には、バンガロールから来たという50人近いインド人旅行者が参詣に来ており、狭い館内は激密となっていました。
地面を踏んではいけないと言われているクマリは、移動の際おつきの人に抱っこされます。パタンのクマリも、普段は隣室で過ごしていますが、参拝者が訪れると、おつきの人に神の椅子まで運ばれ、お務めを果たします。
ところで、クマリは初潮を迎える前の女児がなることで知られていますが、パタンには女児の他、今年70歳になる高齢のクマリも存在することは、あまり知られていません。
1954年に2歳で就任後、通常であれば初潮を迎え交替するはずでしたが、来るべきはずのものが来ず、30代までクマリを務めていたと聞きます。
しかし、大人のクマリはおかしい、という声により解任。その後30年以上たち70歳になる今も初潮を迎えることはなく神として生き、参詣に訪れると祝福のティカをつけてくれます。
個人的には、女児のクマリがいる館より、こちらの方が、言葉では言い表すことのできない神としての強い何かを感じます。
公的にクマリの座についていた時にはクマリの館にて公務を果していたそうですが、解任後は自宅にてひっそりお務めを果たす高齢のクマリ。どこに行けば会えるのか。調べればすぐにわかる情報ではありますが、ここではあえて、場所についての詳細は控えさせていただくこと、ご理解ください。
↓動画でもどうぞ。
(画像については撮影許可を得て掲載しています)