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100万ドルの夜景を見るために「山頂(The Peak)」に上りますが、ほとんどの人が「山頂纜車(Peak Tram)」に乗って向かいます。現在、第6世代のテスト運行中で、この夏にも運行が再開されます。(写真提供:Strategic Communications Consultants)
1888年5月に開業したピークトラム。元々は山頂に住む住人向けの移動手段として敷設されたもので、時を経て観光用に使われるようになったという経緯があります。全長1.4キロ、から396メートルまで最大斜度26度の急こう配を上ります。
新型コロナウイルスは別として、増加する一方の観光客の影響で乗車するまでに1時間以上列に並んで待つケースが多く不満の声が上がっていました。そのため、ピークトラムを運営する香港上海大酒店(The Hong Kong Shanghai Hotels)は、2018年から段階的に改修工事に着手します。時折、運行の一時停止をしながら、これまでに、けん引・制御システムを全て交換したほか、新しい軌道レールの敷設、軌道路盤の強化などの工事を実施しています。
2021年6月28日から再び運行を止めて最終段階の工事をしたほか、現在は、第6世代の車両のテスト運転が行われています。定員は、第5世代の車両では120人でしたが、緑色の車体で美しい第6世代では210人に増えています。さらに、新山頂總站と中環總站も作られることにより、待ち時間が70%削減できると試算されています。また、出入口のドアも広く、ノンステップ車両と障がい者に配慮した設計になっています。天井はガラス張りになっているのも特徴で、前方上部にあるピークの山を望むことができます。
元々は2021年には運行を始めている予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で開始がずれこんでいました。そして、テスト運転が順調に進めば今年の夏に運行を再開する予定になっています。香港への渡航解禁がされたら、ぜひ乗車してみたいところです。