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皆さん、こんにちは!
Ciao a tutti!
さて、今週末復活祭を迎えるにあたってこれまでカルネヴァーレ終了後に食事制限をしていたカトリック信者たちが、
復活祭までもう一息だという週、特にジョヴェデイ・サント(聖木曜日)という日にナポリではムール貝のスープを食べる習慣があります。
聖木曜日のムール貝スープの伝統は、ブルボン家のフェルディナンド1世から始まったと言われています。魚が大好きだった彼は、自らポジリポに行き当日捕まえた魚料理を召使いに頼みました。ある晩、彼は自分で取ってきた上質なムール貝を料理にするよう頼みました。その料理はとても美味しく、「コッツェチェ・ディンタ・カノーラ」という洗礼まで受けました。
しかし、ドミニコ会の修道士グレゴリオ・マリア・ロッコは、彼の欲望に満ちた食習慣を非難。少なくとも聖週間の間、ブルボン家のフェルデイナンド1世は彼の大食いの罪を自粛するべきです、といい、ムール貝、スパイシーなコショウと油、トマトソースのみを使用したシンプルなムール貝のスープの準備を命じました。四旬節の時期に生まれたこのレシピは、一般人にまで広まりました。
人々は貴重で高価なムール貝を安価なムール貝に、時にはカタツムリに置き換え始めました。
それからはナポリでは毎年聖木曜日に出される貧しい料理、ムール貝のスープが一般的になりました。
今年は我が家でもムール貝のスープを作りましたよ!
こちらはムール貝1kg!日本のようにきれいには売っていませんので約30分かけてきれいに洗いました!
(少々疲れましたが、、、これもナポリの習慣のため!苦笑)
スープにはフリゼッレというパンを添えるのですが我が家はパンをオーブンで焼きました。
さあ、ムール貝のスープを作ります!
いたって簡単!ボンゴレのワイン蒸しのように調理してください!(お好みでコショウはきかせてくださいね!)
ここでエビやタコなどを入れる人もいますが、我が家はいたってシンプル!
シンプル・イズ・ザ・ベストなんですよね!
こちらはボンゴレのワイン蒸しプチトマト入りにしてみました。
ムール貝とボンゴレを一緒にと考えたのですが、少し変化をしたくなり2品になりました。
ムール貝は結局500グラム使いましたので残りは次回ムール貝グラタンをしたいと思っています。(これがまた美味しいんだよね!)
こちらが我が家のムール貝のスープ
(スープといえば汁が多いイメージですが、ここイタリアではズッパ・デイ・コッツェに関してはこのような感じです。)
こちらはボンゴレのワイン蒸し(プチトマト入り)
近くでは残念ながら戦争や貧困と戦っている人たちもいているのであまり豪勢になり過ぎず厳かに食べたいと思いました。
いかがでしたでしょうか?
毎日繰り返される悲惨な情報で知らないうちに心のストレスを抱えていますので、ささやかにでしたがナポリの習慣に浸りながら今起きている事実を知ることも大切ですし、そこから自身でも可能な行動や支援について考えていきたいですね。
ただこんな時だからこそまず自分自身がリラックスし少しでも楽しく幸せを感じる時間を持ちたいと。。。
そこから笑顔が生まれ悲しんでいる人を心から助ける余裕が生まれるのではと、とにかく前を向いていきたいですね。
ピッパ