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ロンドンの大英自然史博物館で1979年から2017年までの間、入館者たちを出迎えてくれたディプロドクスの骨格標本、通称ディッピー(Dippy)。
博物館に訪れたことがなくても、2014年に公開された映画『パディントン』で熊のパディントンが彼に乗っかったシーンに見覚えある人も多いのでは?
とはいえ彼は本物の化石ではなく、ディプロドカス化石のレプリカ。実物はアメリカで成功したスコットランド出身の実業家アンドリュー・カーネギーが所有していたもので、その精巧な模型が1905年に英国王エドワード七世へプレゼントされたのです。
そんな由緒ある来歴のうえ、38年もの間こうして来館者を「いらっしゃーい♪」と出迎えたディッピー君は、多くのイギリス人にとって郷愁を誘う存在。
そのため5年前ディッピーに替わってホープと名付けられたシロナガスクジラの骨格(こちらは本物)が登場したときも、多くのファンが名残りを惜しみました。
そのディッピーが今夏、この大英自然史博物館に里帰りします! 期間は2022年5月27日から同年12月までと発表されました。
全長26mもあるため、尻尾を支えるつっかえ棒が必要なディッピー。今回の里帰り期間中はどこに展示されるのでしょうね? 懐かしい雄姿に再会できる日が、私も待ち遠しいです!
(記事中の写真は、同館ご担当者の了承を得て撮影・掲載しております)