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△Point Reyes灯台直下を赤ちゃんを連れて北に回遊するコククジラ
サンフランシスコの北の太平洋岸に突き出た三角形の半島があります。ポイント・レイズ(Point Reyes)とよばれ、保護区に指定されています。
Point Reyes半島はサンフランシスコから車で1時間半で到着することができ、ハイキング、キャンプをはじめ市民の自然とのふれあいの場となっています。
今回は、その半島に先端にある灯台の下を悠々と回遊するコククジラ(Gray Whole)の親子を見に行ってきたので紹介します。4月下旬から5月上旬にかけ、繁殖地のメキシコのバハ・カリフォルニアで生まれた赤ちゃんクジラをつれてお母さんが夏の生息地アラスカに戻る途中に岸のすぐ近くを回遊してくれます。
△潮を吹きながら回遊するコククジラ
北米太平洋岸では、比較的早期に捕獲が禁止されたこともあり、年々個体数が増加しており、2016年のNOAA(アメリカ海洋大気庁)の調査では2万7000頭と推計されています。一方日本沿岸の東アジアに生息するコククジラは個体数が少ないそうです。
Point Reyesを通過して回遊するクジラの数は、国立公園局のこちらのグラフにあるように、1月中旬〜下旬(南行き)、3月中旬(北行き)がピークなのですが、多くは海岸から離れた沖を進みます。
しかし、繁殖地で出産した母クジラは、赤ちゃんを連れてゆっくりと北上するので、4月下旬〜5月上旬がピークになります。おまけに赤ちゃんはシャチに襲われるので、海藻(ケルプ)の茂った陸沿いを通ります。Point Reyes灯台では、本当に目と鼻の先を回遊してくれます。
というわけで、今の時期、4月下旬から5月上旬がコククジラの回遊を見る絶好のタイミングなのです。
■ビジターセンター
灯台わきには、ビジターセンターがあり、展示と、お土産の販売をしています。現在はコロナの影響で週末のみの営業となっているようです。
■灯台
灯台も、ビジターセンターと同じく週末のみの公開になっています。
■周りの景色
半島の先は、いつも強い西風が吹いているため、木が傾いてしまっています。Leaning Treeと呼ばれています。
灯台の北には、10Kmに及ぶ真っすぐな砂浜がのびています。
■Point Reyes灯台への行きかた
サンフランシスコからは、公共交通機関での訪問はできません。レンタカーを手配されるか、ツアーにご参加ください。
興味のある方はぜひご連絡ください。ハイキングと組み合わせてご案内いたします。