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サローム(こんにちは)!
春の訪れとともにやってきたラマダンが、先日終わりました。私がウズベキスタンでラマダンを過ごすのは初めてで少し心配していましたが、結論からいうと私たちの生活にはほとんど影響がありませんでした。
とはいえやはりラマダンならではの光景がときどき見られたこの1ヶ月。その模様をご紹介したいと思います。
太陰暦によるため、年によって日がずれるラマダン。ウズベク語ではラマゾン(Ramazon)、またはルザ(Ro'za)と呼びます。今年は4/2からスタートで、その2日前の3/31に正式なラマダン期間が決められました。
ただ当然ながらラマダン期間のおおかたの予想はつくので、その前にもRamazon keldi(ラマダンが来るよ)ポスターが商店などに貼られていたり、
バザールではラマダン定番の食べ物デーツがたくさん売られたりしていました。
そしてラマダンに突入!……ですが、近年のイスラム信仰への回帰に伴って断食を行う人が増えてきていると聞いたものの、宗教的に寛容な国かつ外国人が多く住む国際都市のためか、町の様子は普段と比べてほとんど変わりありません。私の見る限り、ラマダンのためクローズしているという食堂もほとんど無いようでした。
むしろ繁華街などで目立ったのは、屋外席を多く設置したレストラン。もともと4月に入ってグンと気温が上昇し、外でご飯を食べるのが気持ちいい季節になったのに加え、ラマダンの日没後には家族や友人で集まって盛大に食卓を囲むイフタールという慣習があるためでしょうか。このようなお店は夜はイフタール客で大にぎわいすることでしょう。
ラマダン終了翌日は、皆心待ちにしているラマダン明けの祝祭イード・アル・フィトル(ウズベク語でラマゾン・ハイートまたはルザ・ハイート)になります。今年は5/2がこの日にあたり、5/4までお休みとなった職場や学校も多いようです。偶然ですが、日本のゴールデンウィークと日取りが似ることになりました。
タシケント市内でも、この3日間はさまざまなお店が特別セールを実施したり、公園やショッピングモールでイベントが行われたりといった光景が見られました。
というわけで、私たち外国人にはほぼ影響が無いどころか、ラマダンが終わるとイベント目白押しで得することしかない! というのがタシケントのラマダンでした。ただもちろん、ラマダンの時期は日中は路上食べ歩きを行わないなど、できる範囲の気遣いが必要かと思います。
最後に、私の友人が語る断食の様子。彼女は小さい頃から断食をやっていたわけではなく、ここ数年で断食を始めたとのこと。最初は体が慣れず大変であるものの、1週間を過ぎるとまるで体全体が浄化されたかのように楽になり、あとはあまり苦ではなかったといいます。信仰のためだけではなく、健康のためにもいいかも、とのこと。
ただやはり私のような非ムスリムにとっては、不謹慎ですが断食をするなど考えたこともありませんし、もし始めたところで三日坊主すら怪しいでしょう。私にとっては断食を守る彼らに敬意を表し、見守ることしかできないのです。
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!