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2022年4月から、オミクロン変異種BA.2が猛威をふるうサンフランシスコとベイエリア。今週もまだピークアウトの気配はありません。また傾向にも変化があり、これまで感染者が多かった低所得者の層から、高所得者層まで広がりを見せています。そのような状況下、アメリカでは夏の始まりとなるメモリアルデーの連休が始まります。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
メモリアルデーの連休直前のサンフランシスコ
アメリカでは一般的に5月の祝日メモリアルデーから秋の第1週の祝日レイバーデーまでが夏とされ、多くの学校が休みになるほか夏独特のイベントが開催されます。サンフランシスコも毎年夏に開催されるイベントとして有名なのが、6月の最終週末に開催される「プライド・フェステバル」。6月はプライド月間として、町中にレインボーカラーがあふれます。
またランナーがゴールデンゲートブリッジを横断することで有名なのが、7月に開催されるサンフランシスコマラソン。また、週末は多くの通りが閉鎖され、ストリートフェアが開催されます。特に人気である「ヘイト・アッシュベリー」のフェアは今年は2022年6月22日に開催予定です。
今週のサンフランシスコの様子
暖かい日が続いた今週、サンフランシスコでは珍しく日中であれば半袖でも過ごせる陽気が続きました。夏の連休を控え、近郊からの観光客の数も増えている傾向です。ただ、現在市内では、ホームレスとドラッグに関する問題がより深刻化しており、特にシビックセンターに設置されたリンケージ・センター近辺は、治安の悪化が進んでいます。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は1万3712人。先週のコラムでお伝えしたように、今週は1万人を超えました。このように1万人を超えたのは実に2月の後半ぶり。急激な増加ではありませんが、じわじわと感染者数が増えている状況が相変わらず続いています。
今日時点での感染者数は、のべ950万8467人。今週の陽性率は6.6%、10万人における感染者数は26.8人。こちらも同じく増加しています。
サンフランシスコのワクチン接種状況
今週のワクチン状況。市の公式ウェブサイトによると、今週の5才以上を対象とした接種率は1回目は90%、2回目の接種率は88%。今週もこの数に変化はありません。
州の公式サイトによると今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 95%
2. マリン郡 91.2%
3. サンタクララ郡 88.4%
サンフランシスコ郡は今週も5位で、接種率は86.8%。今週は0.1%の増加です。
最後に
この記事を書いている2022年5月26日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は15万367人・感染による死亡者数872人。今週遂に15万人を超えました。先週の14万6381人と比べて今週の増加数は3986人、1日の平均は569人。先週の503人と比べると今年もわずかに増加傾向です。
過去1週間の陽性率平均は11.3%・10万人における感染者数は54人。こちらもじんわり増加中です。これから夏に向けて感染者数の増加が続くのか、引き続きレポートします。