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ここ数年、香港はクラフトビールブームが続いているのですが、印象的な缶のデザインで人気がある香港発のクラフトビール「Carbon Brews」というのがあります。同ブランドの世界初のタップルームである「Carbon Brews Tokyo」が東京の赤坂にオープンしました。
緑色はトラムをイメージ
Carbon Brewsは2018年にトニー・ティオンさんが創業したブランドで、親の事業のために日本に5年ほど在住経験があります。日本のクラフトビールの代表的な存在の1つである常陸野ネストビールは、香港進出および中国進出のため香港に工場を作るのですが、その手助けをしたのがティオンさんとヘッドブリュワーのクリス・ウォンさんを中心とした製造チームでした。
カラフルでおしゃれなデザインの缶として知られています
クリスさんはアメリカ生まれで、西海岸で地ビールの製造方法を取得したほか、香港でも自身のクラフトビールブルワリーのを創設。さらに日本に赴いて常陸野ネストビールの製造方法などを勉強するなどクラフトビール製造ついてたくさんの知識を有している人です。その後、常陸野が中国撤退をすることになったため、ティオンさんは既存の設備とこれまで培ってきた製造技術を活かそうということで「Carbon Brews」を誕生させたのです。
そういう歴史的な背景から日本進出は彼らの夢がかなった瞬間でした。店は約25平方メートルで座席は31なので、ゆったりとした感覚があります。壁のアクセントとなっている緑色のインテリアはトラムを意識したもので、香港好きのツボをくすぶります。カウンターの後ろには12本のタップがずらりとならんでいるのが圧巻です。
左からアースピープル、サワーパンチ、クレイジーリッチ ルプリンズ
同店のおすすめは「アースピープル」(グラス800円、パイント1200円)です。ホップを感じながらもフルーティーな味が広がる香港スタイルのラガービールです。香港でのスタンダードとも言えるのが「クレイジーリッチ ルプリンズ」(同850円、同1300円)です。マンゴー、パパイヤなどをフレーバーがある非常にフルーティーなビール。色が濁っているのが特徴で、アルコール度数も8.2%と高め。しっかりとした飲みごたえを感じたい人はぜひ。ビールは苦いから苦手という人には「サワーパンチ」(同850円、同1300円)から始めてみてはいかがでしょうか? ワインのロゼのようなきれいな色をしていています。これはベルリンなどで飲まれている伝統的な色だそうで決して、奇をてらったわけではありません。ビール作りにはグアバやラズベリー、パイナップルなどを使っているのでとてもフルーティー香りがするだけではなく、苦みがとても少ないので、初めての人でも飲みやすいと思います。
タイフーンシェルター イカのチリフレーク
食事では「タイフーンシェルター イカのチリフレーク」(1100円)は、香港でよく食べられるイカフライですが、ちょっと変わっているのはカレーの風味であることです。ピリ辛でまさにビールが進む一品です。ニンニクも使っているので食事も進んでしまいます。香港でも見たことがないのが「麻婆豆腐チーズポテト」(小550円、950円)です。フライドポテトにチーズと麻婆豆腐がかかっています。クリスさんのアイディアだそうですが、こんなにフライドポテトと麻婆豆腐が合うとは思いませんでした。しかもチーズが味をマイルドにしています。
麻婆豆腐チーズポテト
クラフトビールと言えば欧米ですが、日本のDNAも入った香港のクラフトビールの良さもぜひ体験してみてください。
★Carbon Brews Tokyo
所在地:東京都港区赤坂3-14-2-B1
電話番号:03-6426-5332
営業時間:16時~23時(日曜休日)