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アジサイ咲く「美山・かやぶきの里」です。
「美山・かやぶきの里」までの距離は、京都市内から車で1時間30分ほどです。
公共機関を使うとJR京都駅から約2時間くらいで到着します。
この辺りは昔の丹波の国という所で、杉木立で有名な高雄から福井小浜の中間位に位置し
1900年代初頭まで若狭地方から京都へ物資を運んでいた「西の鯖街道」の中継地でもありました。
里を歩いていると、日本の原風景とも言える風景を多く見かけます。
↓の赤いポストの風景は、「美山・かやぶきの里」を代表する風景でもあります。
このポストは、おそらく日本で有名なポストのひとつかと思います。
6月の今、里には紫陽花と共に初夏の花が咲いています。
美山・かやぶきの里は現在50戸の地域で、その内38棟が、かやぶき屋根の建物です。
風情あるかやぶき屋根ですが、20年に一度は葺き替えが必要とのことです。
ここの山並みや田畑を含めた景色は、日本の原風景を色濃く残す集落として、
平成5年(1993年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
《美山民俗資料館》
美山のかやぶき民家は、その多くが江戸時代に建てられていますが
今も住まいとして住み続けられています。
それは「北山型民家入母屋造り」といわれ、土間は上げ庭で狭く、中央の棟木の筋で部屋を分けるなど特徴があります。
江戸時代から現代まで住み続けられている、かやぶき民家の中の構造はどうなっているのでしょうか。
集落のなかにある「美山民俗資料館」では約200年前の住宅が再現されていて、母屋や納屋を見学することができます。
■美山民族資料館
・営業時間: 9:00~17:00
・入館料: 大人300円、小・中学生 無料
かまど。
座敷からの景色。
湿度の高い今ですが、室内は凄く快適で、とても気持ち良かったです。
かやぶき屋根を支える木と縄。
凄い作業が伺えます。
お風呂。
こちらはおトイレ。
昔の農機具ですね。
屋根裏はこんな感じ。
《萱とは・・・・》
かやぶきと言いますが、「茅」(かや)とは、屋根に使われる素材のことで、「茅」という植物が存在する訳ではなくて、ススキやヨシ、イナワラなどの事をいいます。
20年に一回葺き替えがされますが、1軒の屋根を葺くのに必要な量は、10トントラックで5~6台分の萱が必要だそうです。
《古きを訪ねて新しきを知る》
戦後日本は、高度経済成長のもと、古い物が壊され、新しいモノを次々と取り入れて行きました。
新しいモノは高機能で便利ではありますが、2022年の今、何か大事なモノが取り残された様な思いにもなっています。
今、美山のかやぶきの里を訪れる人は年間20万人以上だそうです。
古きを訪ねて新しきを知る・・・そんな思いになった「美山・かやぶきの里」でした。
■美山・茅葺の里
・住所: 京都府南丹市美山町北
・駐車料: 500円