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7月4日の独立記念日が終わったアメリカ、サンフランシスコでも毎年恒例の盛大な花火大会が行われました。比較的暖かな1日でしたが、あいにく夜は濃い霧が立ち込める事態となりました。そんななか、ベイエリアではBA.5と呼ばれる変異種の感染拡大がはじまりました。今週のサンフランシスコの様子をお伝えします。
独立記念日の週末を迎えた週
珍しく暖かい日が続いたサンフランシスコ、通常であれば60℉後半の気温が今週は70℉まで上昇し、夏らしい週となりました。そんななか7月4日の独立記念日も快晴と温暖な気温に恵まれ、上着がいらない夏らしい日となりました。
例年どおり開催された花火大会ですが、今年2022年は午後8時半過ぎから濃い霧が市内を覆う事態に。21時からはじまった花火大会ですが、この濃い霧のせいで、打ち上げ花火がほとんど見えない花火大会となってしまいました。
BA.5感染拡大が懸念されはじめた週
ここ1週間の間、ニュースで多く取り上げられるようになったのが新たな変異種BA.5の感染拡大。ベイエリアではすでに、このBA.5が新たな流行に変わったと報じられています。このBA.5の特徴は、スパイクタンパク質が従来のものと大きく異なること。このため今までの抗体が効かずに、以前感染した人も再度感染するケースが増えています。
このオミクロン変異種BA.4とBA.5の割合が、現在ベイエリアでは60〜70%を占めており、この夏最も注意が必要な変異種と報道されています。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は9795人。先週の1万6121人と比較してみるとガクンと数が減少しています。おそらくこれは、連邦祝日の週末に多くの検査会場が一時閉鎖になったことが原因かと思われます。
5月2日から6月26日までの感染者数は、のべ950万376人。先週の937万8193人と比べても増加傾向にあるのが見てとれます。ここ2ヵ月の平均陽性率は15%、10万人における感染者数は39.9人。こちらも同様にじわじわと増加中です。
現在のワクチン接種状況
先月から5歳未満のワクチン接種が始まったサンフランシスコ。市の公式ウェブサイトによると、今週の5才以上を対象とした接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は88%。今週もこの数に変化はありません。
州の公式サイトによると今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 >95%
2. マリン郡 91.6%
3. サンタクララ郡・サンマテオ郡 88.7%
今週も3位の2郡が同位に並んでいます。サンフランシスコ郡は相変わらず5位の座を維持し、先週と変わらない87.1%の接種率です。
最後に
この記事を書いている2022年7月7日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は16万9472人・感染による死亡者数910人。先週の16万7776人と比べると今週の増加数は1696人・1日の平均感染数は242人。先週の492人と比べると今週は減少していますが、おそらくこれは祝日で検査会場が閉まったことが要因だと思われます。
過去1週間の陽性率平均は15.5%・10万人における感染者数は50.9人。BA.5がこれから拡大するにつれて、この数も上昇していきそうです。