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下水調査から推測されるおおよその感染者数。サンフランシスコ・7月3週目の様子

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2022年7月22日
公開日
2022年7月22日
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自宅でできる検査キットが普及し、誰でも簡単に自宅で感染か否かをチェックできるようになった現在、多くの感染者が自宅で検査を行ったり無症状で感染に気付かないケースが増えています。今月11日にツイッター で報告されたグラフによると、実は発表されている感染数と実際の数が大きく違うことが明らかになりました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

下水から見る感染者数の憶測

今週話題となったのが、実は感染者は発表されている数を大きく上回る、という調査結果です。これはエモリー大学の環境衛生学の助教授が、7月11日にツイッター でグラフを公表したことで注目を集めました。

リンク先にあるグラフを見ても分かるように、下水を検査した結果と公表されている感染者数の数は大幅に違いがあり、現在の感染者は既に1月のピークを抜き1日の感染者数は最大4500人程度ではないかという数値が出ています。先週サンフランシスコの1日平均感染者数は400人少々という発表でしたが、この下水調査によると実に5倍となる2300人程度が感染していることになります。

カリフォルニア州の感染状況

今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は1万1707人。先週の1万7562人と比べると増えていますがここ3週間の平均値といったところ。

5月16日から7月10日までの感染者数は、のべ975万2509人。先週の961万9398人と比べると増加傾向は相変わらず続いています。ここ2ヵ月の平均陽性率は16.1%、10万人における感染者数は48.5人。今週は10万人における感染者数が急増しているのが分かります。

現在のワクチン接種状況90%、2回目の接種率は88%。今週もこの数に変化はありません。

州の公式サイトによると今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、

1. インペリアル郡 92%

2. マリン郡 88.5%

3. サンマテオ郡 84.4%

今週はマリン郡とサンマテオ郡に大きな数値の差が出ています。サンフランシスコ郡はサンタクララ郡に続いて5位の83.2%です。

最後に

この記事を書いている2022年7月14日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は17万7351人・感染による死者数は929人。先週の17万4507人と比べると今週の増加数は2844人・1日の平均感染数は406人。先週に比べ、感染者数がガクンと減少しています。

過去1週間の陽性率平均は14.3%・10万人における感染者数は44.3人。まだしばらく増加傾向は続きそうです。

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