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サローム(こんにちは)!
ファミリーやカップルに人気の、世界共通のスポットといえば動物園! タシケントにも立派な動物園があります。週末や長期休暇などは現地の家族連れなどでにぎわい、タシケント市民の憩いの場になっています。
その歴史は古く、公式サイトによると開園したのはソ連時代の1924年。当時はたった3ヘクタールの小ぢんまりした動物園だったようですが独立後拡張計画が立ち上がり、1997年に新動物園がオープン。現在は21.5ヘクタール(東京ドームの4~5倍の広さ)、300種類以上の動物を飼育する、中央アジア最大規模の動物園となっています。
またロシアなど旧ソ連諸国の動物園・水族館が多く加盟するEARAZA(ユーラシア地域動物園水族館協会)のメンバーであり、そのほか世界各地のさまざまな動物園と提携関係を結んでいます。
それでは園内へ入ってみましょう。入口では大きなシカの像が出迎えてくれます。子供連れをターゲットに路上綿菓子売りが数名うろつく、ウズベキスタンの遊園地などでおなじみの光景も見られます。
ゲートをくぐるとまずいらっしゃったのがダチョウ。ウズベク語でTuyaqush、「ラクダ鳥」という意味になります。
余談ですが、先日シャシリク屋さんに行ったときにダチョウのメニューがあってビックリ。ウズベク人の知人に話したところ、最近この国の富豪の間ではダチョウを買うのがブーム(?)のようで、その肉が流れているのではないか、、とのことでした。って動物園の記事で紹介する話ではないですよね、失礼しました……。
奥へ向かうと、右手にいくつかの屋内飼育舎が現れます。最も手前にあるのが魚や水辺の生き物の棟。実はこの動物園は水族館を兼ねてもいるのです。
といっても建物はたったひとつで大きくはありませんが、内陸国のウズベキスタンで魚類がたくさん見られる機会はここぐらいしかないということもあり、なかなか人気ゾーンのようでした。
さらにヘビなどの爬虫類館、サル館、オウムなどの小鳥館と室内ゾーンが続きます。
ここから先が、動物園の花形であるライオンやトラ、クマ、カンガルーなどのコーナー。もちろん現地のお客さんにも大人気の動物たちです。
カンガルーを一目見たときは衝撃でした。え、真っ白……?
調べてみると、チェコの動物園からアルビノのカンガルーを譲り受けて以来、約30年にわたってアルビノカンガルーの繁殖に成功しているとのこと(参考記事:https://www.uzdaily.uz/en/post/29600)。まさかタシケントで世にも珍しい白いカンガルーが見られるとは!
動物園最奥部はシカやヤギといった草食獣ゾーン、そしてゾウやラクダ、キリンなどの大型動物ゾーン。この国にはどこでもいるヤギなどはともかく、ゾウやキリンは国内でここでしか見られないかもしれません。もちろんこれらの動物たちも家族連れに大人気でした。
この後来た道を戻るような形で、鳥類ゾーンを見て回っていると入口に戻ることになります。
想像以上にたくさんの動物たちを見ることができて楽しかったのですが、それ以上に印象的だったのがお客さんたちが嬉々として動物に餌をあげまくっていること! ウズベク人はとにかく誰に対してもご飯を振舞うのが本当に好きな人たちなのですが、その精神は動物にも適用されるのでしょう。ここの動物たちはお客さんがいる限りきっとご飯に困らず、快適に暮らせているに違いありません。
餌は園内のあちこちで買うことができるので、ぜひここを訪れた旅行者の方も現地の方に交じり、餌をあげまくって楽しんでくださいね。
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!