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サル痘ワクチンの接種が始まったサンフランシスコ。8月上旬の様子をレポート

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2022年8月5日
公開日
2022年8月5日
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先週7月28日に地域公衆衛生緊急事態を宣言したサンフランシスコ。数に限りがあるものの、市内ではワクチン接種が始まりました。一方オミクロン変異種の流行が続くベイエリア、感染症状が徐々に変わりつつあることをスタンフォード大学の博士が指摘しています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

サル痘のワクチン接種が開始

サンフランシスコ市内では、今週月曜日(8月1日)からサル痘のワクチン接種がザッカーバーグ市営総合病院で始まりました、サンフランシスコ公共保健局によると、ワクチンの数は1日350本程度と数に限りがあるため、現在は予約が必須です。現在1万本のワクチン待ちの状態で、こちらが入荷され次第、さらなる情報が提供されるとのこと。ワクチン接種に関する詳しい情報はこちらから。

また先週お伝えした地域公衆衛生緊急事態の宣言ですが、今週ニューサム知事より公式に宣言されています。

変化する変異種の症状について

今週スタンフォードヘルスケアのネハ・ナルラ博士がCBSニュースのインタビューで、変異種の症状が初期の症状と変わってきていることを伝えました。初期の症状でおもに話題となったのが味覚の変化ですが、現在流行している変異種は喉の痛みや違和感・熱・倦怠感・気管支の異常が症状となって現れ、のちに咳が出る症状が多くなっているとのこと。

また以前は感染したら3〜4ヵ月ほど体内に免疫が残るとの認識でしたが、オミクロンは感染力が強く変異しやすいため、免疫期間はわずか20日程度まで短縮されているそう。これからさらに変わっていく情報ですが、現在の症状はインフルエンザと見分けがつきにくいのが特徴です。

カリフォルニア州の感染状況

今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は1万4701人。先週の1万6418人と比べると多少増加していますがほぼ同じ数を維持しています。

5月30日から7月24日までの感染者数はのべ998万3370人。先週の987万1930人と比べるとこちらもわずかに増加傾向。ここ2ヵ月の平均陽性率は14.5%、10万人における感染者数は40.7人。こちらも急激な変化はみられません。

現在のワクチン接種状況

6月から5歳以上のワクチン接種が始まったサンフランシスコ。市の公式ウェブサイトによると、今週の5歳以上を対象とした接種率は1回目は90%、2回目の接種率は89%。しばらくこの数に変化はなさそうです。

州の公式サイトによると今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、

1. インペリアル郡 92.5%

2. マリン郡 88.8%

3. サンマテオ郡 84.7%

サンフランシスコ郡は、今週もサンタクララ郡の84.4%に続いて5位の83.5%です。

最後に

この記事を書いている2022年8月4日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は18万2038人・感染による死者数は939人。先週の17万9939人と比べると今週の増加数は2099人・1日の平均感染数は200人。今週は多少減少していますが、あまり大きな変化はありません。

過去1週間の陽性率平均は12.6%・10万人における感染者数は35.6人。陽性率は7月10日をピークに減少傾向にあります。

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