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スペインと言えば、タパス、パエリア、にサングリア! スペインに来たらどれも外せませんが、この小さな地中海の島メノルカ島で生まれた意外なものをご存知でしょうか?
答えは、マヨネーズ! 18世紀に、フランス人公爵がメノルカ島の首都である Mahon(マオン)で食したソースをたいへんお気に召し、パリに帰ったあとそれを再現させたと言われています。そこで生まれたのが、マオンのソース(Mahonnaise)マオンネーズ が、(Mayonnaise)マヨネーズに変化し、アメリカ、ヨーロッパ、そして 現在では、日本でもおなじみの調味料のひとつとなったのです。
マオンの行く先々のレストランでは、皆、誇らし気にマヨネーズを提供してくれます。島名物の郷土料理で、Caldereta de Langosta(カルデレタ デ ランゴスタ)という ロブスターのブイヤベースとは別日に、活きロブスターを軽くグリルしてもらい、そこへ正真正銘のマオンのソースをつけていただく。残酷な人間であると実感すると同時に究極の逸品に感慨深いものが込みあげます。
そのほか、この土地で人気の飲み物といえば、Pomada(ポマーダ)と呼ばれるジンをレモネードで割ったカクテル。こちらは、18世紀にイギリス人の提案により、島にジン蒸留所が建設されたことが始まりだそうです。爽やかで後味もよいポマーダはすぐにメノルカ島の名物となり、島の祝祭日には、Ciutadella(チウタデッラ)の町では、われわれ観光客にもいたるところで振る舞われました。
マオンの町は、放牧牛から作られたチーズも有名です。チーズ名は町名そのままで、マオン! フレッシュなものから熟成されたものまで、味わいの違いを楽しむことができます。
そんなチーズをぜいたくに使ったマオンチーズケーキも、店により違いはあるものの、特徴は、濃厚で美味。
メノルカは小さな島ですが、見どころ、食事どころ満載で、スぺインではおすすめの島です。