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2022年7月23日、アメリカでは全米に向けてWHO(世界保健機関)が米全土に公衆衛生の緊急事態を発令しました。これにより、ワクチンや治療薬・連邦政府からの物資供給の加速され、感染拡大の予防につながると期待されています。
広がるサル痘の感染
アメリカではここ数週間、サル痘による感染拡大が懸念されています。CBSニュースによると、全米で感染が確認された数が今日の時点で1万人を突破したとのこと。現在ワイオミング州を除くすべての州で感染者が報告されており、15の州とコロンビア特別区では100人以上の感染者が報告されています。最も感染者数が多い州はニューヨーク・カリフォルニア・フロリダ州の3州です。
世界保健機関(WHO)が集計した今年のサル痘による死亡者12名のうち、米国での死亡者は今のところ報告されていません。
CDCが新たなガイダンスを発表
サル痘の感染拡大が懸念される今週、アメリカCDCは新型コロナに向けて本日新たなガイダンスを発表しました。これは、ウイルスにさらされた場合の隔離の必要性をなくし、症状のない人のスクリーニングを重視し、学校でのCOVID-19プロトコルを更新、感染の可能性がある場合の検査と滞在の推奨を廃止するといった内容のもの。COVID-19がもはや、日常生活に深刻な支障をきたさないところまで移行したことを示唆するものとなりました。
今後はさらに個人の判断で、自分のリスクとそのリスクをどのように軽減するかが焦点になりそうです。このガイダンスにより、秋学期からの学校の規則や、企業の立ち回り方も変化していくものと予想されます。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は7004人。先週の1万4701人と比べるとガクンと数が減少しています。
6月6日から7月31日までの感染者数はのべ1007万1958人。先週の998万3370人と比べるとこちらは増加。ここ2ヵ月の平均陽性率は12.7%、10万人における感染者数は33.7人。全体的に今週は減少傾向にあります。
SFの現在のワクチン接種状況
6月から5歳以上のワクチン接種が始まったサンフランシスコ。市の公式ウェブサイトによると、今週の5歳以上を対象とした接種率は1回目は90%、2回目の接種率は89%。先週との変化はありません。
州の公式サイトによると今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 92.7%
2. マリン郡 88.9%
3. サンマテオ郡 84.9%
サンフランシスコ郡は、今週もサンタクララ郡の84.5%に続いて5位の83.7%です。
最後に
この記事を書いている2022年8月11日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は18万3670人・感染による死者数は945人。先週の18万2038人と比べると今週の増加数は1632人・1日の平均感染数は233人。今週は多少増加していますが大きな変化はありません。
過去1週間の陽性率平均は11.4%・10万人における感染者数は28.9人。陽性率は先週と変わらず7月10日をピークに減少傾向にあります。