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65. ウズベキスタンからの帰国の手続き解説!タシケントでのPCR検査、日本入国手続きetc

伊藤 卓巳

伊藤 卓巳

ウズベキスタン特派員

更新日
2022年8月21日
公開日
2022年8月21日
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サローム(こんにちは)!

私事ですが、所用のため現在日本に帰国しております。この2年以上海外旅行者や駐在員を悩ませ続けているのが、何といっても日本の入国プロセスの複雑さ! 新型コロナウイルスの感染状況によって必要書類や隔離期間がコロコロ変わり、ついこの間見た情報から全く変わっている、、ということもしばしば。最悪の場合日本に入国できなかったり、搭乗拒否されたりすることもある……ということで、とにかくこればかりはジェンガのブロックを抜くがごとく、ひとつひとつ慎重に手続きをクリアしないといけないのです。

私も何かミスがあればせっかく購入した高い航空券が水の泡になるかも……とビビりまくって手続きを進めていきましたが、結果的にはスムーズに入国を果たし、難なく日本に帰還できました。タシケント市内でPCR検査のち、ウズベキスタン出国~関西国際空港(関空)から入国というまあまあ稀有な人柱になってきましたので、その流れを解説しましょう。
なお日本入国措置は予告なく変更となる可能性があり、経由国や到着空港によっても措置が変わる可能性があります。実際に帰国を予定されている方は、PCR検査情報なども含め、必ずご自身でも最新の情報をご確認ください。

(※追記:私が帰国した翌月の9月より日本入国措置が大きく緩和され、ワクチン3回接種の証明書があれば出国前PCR検査が不要に。詳しい情報は厚生労働省ホームページなどをご覧ください)

厚生労働省が定める日本入国に関する水際対策区分では、2022年8月現在ウズベキスタンは「黄色」区分、つまり「ワクチン3回接種証明書があれば入国後隔離なし、なければ自宅等にて最低3日間隔離」と規定されています(こちらのページ参照)。私はワクチン3回接種証明済みなので、正確に手続きすれば隔離不要のはず。

入国時の手続きをスムーズにするため、まずはスマートフォンでMySOSアプリをダウンロードしてファストトラック(事前検疫手続き)を済ませておきます。詳しい操作方法は厚生労働省サイト内の操作ガイド(https://www.hco.mhlw.go.jp/manual/jp.html)をご覧ください。PCR検査までに質問票WEB、誓約書を入力し、3回目のワクチン接種証明書があればこちらも写真アップロードと入力を済ませておきます。ちなみに私は3回目のワクチンをウズベキスタンで接種しましたが、その接種証明書をアップロードしても問題ありませんでした。これら3つの登録手続きを終えると、アプリの画面の色が黄色になるはずです。

そしてPCR検査。現状日本入国の際に例外なく出国前72時間以内の検査証明書が必要であり、どこの国から帰国するときもこのPCR検査が最大の難関といえましょう。私が検査を受検したのは医療機関SwissLabで、以下HP記載の通り施設は複数ありますが、空港とタシケント南駅の中間にあるМедицинский офис на Кушбеги(Medical Office in Kushbegi)が日本人対応に慣れておりスタッフは英語も通じます。休館日がなく、土・日曜でも開いているのもありがたい限り。予約なしで行っても問題ありませんが、もし不安なら事前に電話してこの施設で受検したい旨伝えましょう。

■SwissLabМедицинскийофиснаКушбеги

住所
Qushbegidahasi,Toshkent
電話番号
+998-71-207-6556(SwissLab本社)
営業時間
7:00~19:00
アクセス
地下鉄オイベック、ミング・オリク各駅を経由する18・37・38・58番バス、タシケント駅やタシケント空港を経由する40番バスなどが停まるHarbiymemorialバス停から徒歩10分
URL
https://analizy.uz/(ロシア語)

検査の受付にはパスポートが必要で、その際検査費用23万スムを支払い。携帯電話か滞在先の電話番号も聞かれます。私の場合は10時にここを訪問、一瞬で唾液PCR検査が終了。当日18時に陰性証明書が発行されました。理論上はその晩の便で出国できますが、トラブル防止のため出国前日に検査を受けるのがいいでしょう。

もう日本人の対応はお手の物のようで、厚生労働省所定の検査証明書フォーマットもここで出してくれましたが、念のため前もってこの検査証明書フォーマットを印刷して準備しておきましょう。SwissLabと書かれたスタンプが押されたこのフォーマットと、SwissLabオリジナルの検査証明書の両方がもらえます。結果が陰性かどうか、名前やパスポート番号などが合っているか忘れずに確認を。その後再度MySOSアプリを開き、記入済みの検査証明書フォーマットの写真をアップロードしましょう。アプリ上での手続きを全て終えると画面の色が黄色から青色(ワクチン接種証明書がなければ緑色)になります。

そして陰性証明書を忘れずに持って空港へ。チェックインカウンター、搭乗直前と2度陰性証明書を提示させられましたが、MySOSアプリの提示は必要ありませんでした。

韓国便はかなり混みあう。ウェブチェックイン済の乗客は空いているカウンターに案内され、ほぼ待たずに済んだ

今回利用した航空会社は韓国経由の大韓航空で、仁川空港でのトランジットは普段通りの乗継手続きのみでOK。ただコロナ禍の影響でレストランがなかなか開いておらず、フードコートとカフェがわずかに開いている……という状態。私はどうしてもユッケが食べたかったのですが、あいにく食べられるお店が開いておらずフードコートでユッケジャン定食をいただきました。

さて関空に到着、ドキドキの日本入国です。開放されるまでどれぐらいかかるでしょうか?

機外に出ててくてく歩いているといきなり行列にぶち当たり、あああいきなり渋滞か……と思ったものの、

この渋滞の元はMySOSの画面が青色になっている組と、それ以外の色またはMySOSをダウンロードしていない組を捌いている検問のようで、MySOS青色組はこれ以降の手続きはスムーズ。即席面接会場のようなスペースに誘導され、カウンター越しにMySOSのQRコードをスキャンされました。さらに飛行機座席番号と、ここ2週間ウズベキスタン以外の国に滞在してないかを確認され、健康カードという紙をわたされます。陰性証明書や接種証明書は提示不要のようでした。

その後もうひとつカウンターがあり、健康カードと再度ウズベキスタン以外の国に滞在してないかを確認されて無事放免となりました。機外に出てからイミグレーションを抜けて荷物受取場にたどりつくまで30分弱だったでしょうか。なお検問でMySOS青色組とは分かれた乗客は、それ以降陰性証明書やワクチン接種証明書(あれば)の提示、さらに必要であれば隔離などの案内があると思われます。

以上、私のウズベキスタンからの帰国手続き体験談でした。MySOSアプリを使ってファストトラックをうまく利用すれば、想像以上にスムーズな入国手続きができると実感。まさにコロナ禍の海外渡航においてはありがたすぎるアプリです。とはいえ早くこのコロナ情勢が落ち着き、アプリやら面倒な海外での出国前PCR検査やらが必要なくなることを願うばかりですが……。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

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